ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

もあい

2015年01月16日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 モアイを紹介したのは2005年1月14日、それからちょうど10年が経った今年2015年、日付も同じ1月14日、ラジオを聴きながら、去年12月から延々と続けているブログの引っ越し作業をしていたら、「モアイは辞書にはモヤイで記載されている」といった内容のことが語られた。「えっ!そうなのか?」とびっくり。

 2005年1月14日に書いた記事は以下、

 模合と漢字で書く。
 頼母子講や無尽講の一種で広く庶民に親しまれている相互扶助的な金融の仕組み。ユーレー(寄合)ともいう。小は親睦を兼ねたものから大は大型機器購入・住宅・営業・営農資金までさまざまな模合が行われている。(以上、『沖縄大百科事典』による)
 私の母親は、あるいは彼女の世代の人々はユーレー(寄合)と言う。ユーレーは、幽霊みたいなのでかは知らぬが、我々の世代は多くが模合(モアイ)と言っている。
 私の入っている模合は、高校の同級生が中心になっている。もう25年ばかりも続いている。人数は増えたり減ったりして現在は10人。1万円ずつを集め、利子は500円。その他に場代が1000円、積立が500円。積立は何か行事(忘年会など)があったときなどに使う。以上のことと、毎月第二土曜日に集まるということが決まっていて、集まる場所は不定。その月の幹事(前月に模合金を受取った人が幹事)が場所を決める。
 一人1万円なので、10人だと10万円になる。したがって、大型機械購入とか事業資金にはならない。もっぱら親睦のための模合となっている。
 月に1回顔を合わす。若い頃からずっとそうしている。痩せていた頃、白髪の無かった頃、髪のふさふさだった頃、目尻に皺の無かった頃、頬が弛んでなかった頃から毎月1回会っている。だから、いろいろな思い出がある。共通した体験が多くあり、共有する感性も多くある。今では、生きる上で無くてはならない仲間たちとなっている。

 「もやい」が辞書にあると聞いて広辞苑を引く。「催合と書く・・・二人以上の者が一緒に仕事をすること。共同。おもやい。」とのこと。
 『沖縄大百科事典』には模合とあるが広辞苑では催合、「催合が正しいのか」と一瞬思ったが、「いやいや、元は催合から来たかもしれないが、沖縄の風俗に染み込んで行くうちに漢字表記は模合となり、内容も「共同作業」から、時代が経つに連れて「相互扶助的な金融の仕組み」なったのであろう」と思い直す。よって、漢字の模合も、『沖縄大百科事典』の内容説明も、私の2005年の記事にも誤りは無いものとする。
 一つ付け加えると、モアイと我々世代は発音するが、ウチナーグチでの発音はムエーとなる。私の母はユーレーと言ったが、叔父などはムエーと言っていた。

 なお、共同作業という意味では、ユイマールという言葉が別途ある。詳しい説明は別項とするが、「賃金の支払いをともなわない労働交換の慣行」(沖縄大百科事典)のこと。これもまた、時代を経て、労働が賃金で評価されることが一般化されると廃れ、ユイと呼ばれ、モアイと同じ意味合いになっていったとのこと。
     

 記:2015.1.15 ガジ丸 →沖縄の生活目次

 参考文献
  『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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