ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ムナグロ

2013年02月01日 | 沖縄の動物:鳥

 素人も少しずつ賢くなる

 昨年9月、宮古諸島の旅をした。その最終日、宮古島の東平安名岬、芝を貼られた広場に1羽の鳥がちょこちょこ歩いているのに出会った。写真を撮る。
 旅から帰ってしばらくして、写真の整理をする。整理は写真に写っている内容から「景色」、「人物」、「動物」、「植物」などに分けてそれぞれのフォルダに入れる。動物植物で未知のものはその後、図鑑と照らし合わせて何者か判明させる作業を行う。
  東平安名岬の広場で撮った鳥はきれいに撮れて、大きさもハトくらいあったのですぐに何者か判ると思ったのだが、図鑑にそれと似た鳥は無かった。よって、その鳥は「宮古島動物」というフォルダから「不明鳥」というフォルダに移された。
 ところが、その「不明鳥」というフォルダの中には東平安名岬の鳥と瓜二つの鳥の写真が数枚あった。沖縄島中城村の吉の浦公園で撮った写真、「あっ、同じ鳥だ、しかも、何度か見ている鳥だ」と思い出した。何度か見ているということは珍しい鳥では無いということになる。でも、図鑑には載っていない。そこで、
 「うむ、これは雄雌の違いか、夏羽冬羽の違いだな」と素人の私も気付いた。素人も少しずつ賢くなるのだ。そして、他の図鑑を図書館から借り、調べる。

 ムナグロは、夏羽の色模様は目立つが冬羽は地味。私が撮った写真はいずれも冬羽で、図鑑に載っている写真は目立つ方の夏羽であった。

 
 ムナグロ(胸黒)
 チドリ目チドリ科の旅鳥、または冬鳥 方言名:ターチヂュヤー、ハルチヂュヤー
 名前の由来、資料は無いが容易に想像はつく。胸の色が黒いから。方言名のターチヂュヤー、ハルチヂュヤーも分かりやすい。チドリのウチナーグチはチヅイだがチヂュヤーとも言う。ターは田、ハルは畑のことで、本種が畑、水田で多く見られることから「田んぼのチドリ」、あるいは「畑のチドリ」ということ。
 写真は冬羽で地味であるが、夏羽の色模様は目立つ。「顔から胸や腹の下面のほとんどが黒色で、額から首、脇にかけた上面との間に白い部分がある」とのこと。文献に「最も普通に見られるチドリ類」とあり、私も吉の浦公園などで何度か見ている。しかし、目立つとある夏羽には、残念ながらまだ出会っていない。
 広辞苑に「夏、シベリア・アラスカ西部で繁殖、冬はオーストラリアまで渡り、春秋に日本を通過する」とあり、倭国では春秋の渡り鳥のようである。沖縄では8月から5月にかけて見られるようで、越冬するものもいるようだ。
 畑、水田の他、干潟、草地、海岸などにも生息する。食料は昆虫や甲殻類、ゴカイ、草の実など。鳴き声は「キョパー、キョビッ」とあるが、私は未確認。

 記:2013.1.25 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『検索入門 野鳥の図鑑』中村登流著、株式会社保育社発行
 『西表島フィールド図鑑』横塚眞己人著、実業の日本社発行

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