ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ホコバテイキンザクラ

2017年07月16日 | 沖縄の草木:中木

 『沖縄植物野外活用図鑑』にホコバテイキンザクラが紹介されている。それは、ガジ丸HPでテイキンザクラを紹介した時(2005年5月)に既に気付いていた。であるが、テイキンザクラの変種であろうと思い、特に気にも留めていなかった。
 それから4年も経った今年(2009年)の6月、那覇市の松山近辺を散歩している時に、民家の庭にテイキンザクラの花がきれいに咲いているのに気付き、立ち止まる。よく見るとその葉は、ホコバ(鉾葉)の形がはっきりくっきりとしていた。
 「おう、そうか、これがホコバテイキンザクラというものか。」と写真を撮る。
 その翌日、4年前にテイキンザクラとして、その写真を使わせてもらった民家の庭の前を通った。そこのテイキンザクラも花を咲かせていた。ところが、その葉もまた、前日のものほどはっきりくっきりはしていないが、鉾の形をしていた。
 もしかしたら今までテイキンザクラと思っていたものは皆ホコバテイキンザクラだったのかもしれない、と思って、末吉公園に確かめに行った。そこには多くの、私がテイキンザクラと判断していたものがある。それらは、鉾の形をしていなかった。
 ちなみに、ホコは、矛・戈・鉾という字が充てられる。「諸刃の剣に長い柄を取り付けた武器。」(広辞苑)とのこと。

 
 ホコバテイキンザクラ(鉾葉提琴桜):添景・花木
 トウダイグサ科の常緑中木 キューバ原産 方言名:不詳
 テイキンザクラの変種で、葉が鉾(ほこ)のような形をしているところからホコバとつく。鉾は矛盾(むじゅん)という言葉でよく知られているホコ、漢字では矛とも戈とも鉾とも書く。「諸刃の剣に長い柄を取り付けた武器」(広辞苑)のこと。
 テイキンザクラ(提琴桜)については、テイキンザクラの頁で書いていることをそのまま引用する。「バイオリンを漢字で書くと提琴となるが、提琴はまた中国の楽器のことも表している。広辞苑によれば「胡弓の大型で低音のもの」とある。この提琴という字を充ててテイキンザクラという名、サクラは花の形がサクラに似ているからという理由が解るが、テイキンが不明。花や樹姿をどうみても胡弓のようには見えない。」
 その名の通り、本家のテイキンザクラとは葉の形が大きく異なっており、区別がつく。花は本家のテイキンザクラとほぼ同じで、少なくとも私には見分けがつかない。枝先に数個あつまって咲く。花色は鮮紅色で、開花期は3月から11月。
 高さは3mほどになる。分枝は多くなく、さっぱりとした樹形。ちなみに学名、
 テイキンザクラ Jatropha integerrima Jacq.
 ホコバテイキンザクラ Jatropha hastata Griseb
 
 花

 記:島乃ガジ丸 2009.7.18 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行

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