ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

コブハクチョウ

2015年01月02日 | 動物:鳥

 何となく目出度い

 新年を迎えたので、何か目出度いものを紹介しようと考えた。植物では松竹梅、センリョウマンリョウ、ナンテンなどがあるが、いずれも紹介済み。ならば動物と考えた。今年の干支のヒツジは写真が無い、ヒツジは沖縄にいないのでこの後も写真が撮れるあては無い。ヒツジの兄弟のヤギはいくらでもいるが、それは既に紹介済み。
 まだ紹介していない鳥の写真がいくつかある。目出度い鳥と言えば「鶴は千年、亀は万年」のツル、赤ちゃんを運んでくるというコウノトリ、「一富士、二鷹、三茄子」のタカなどが思い浮かぶが、どれも写真ストックに無いものばかり。
 ならばと、長年生きて狡猾さも身に付けたオジサン(私のこと)は思い浮かんだ。「去年の秋の旅で、浜松城公園の池でハクチョウの写真を撮ったぜ、白い大きな鳥だ、何となく目出度いじゃないか、これにしよう」と。沖縄にはいないんだけどね。

 
 コブハクチョウ(瘤白鳥):カモ目の鳥類
 カモ目カモ科の鳥 ヨーロッパから東シベリアにかけて分布 方言名:なし
 名前の由来は、広辞苑に瘤白鳥と漢字表記があり、「嘴(くちばし)の基部が瘤状」ということから付いた名前で間違いないと思う。
 全長140センチと、ほぼオオハクチョウと同じ大きさ。オオハクチョウと同じように姿もきれい。全体に白色で、足は黒い。上嘴は赤く、下嘴は黒い。名前にもなるように上嘴の根元に瘤状の黒い隆起があるのが特徴。
 静岡県浜松市で見つけ、写真を撮ったが、私が参考にしている沖縄の野鳥関連の文献のどれにも記載が無い。沖縄では見られないようだ。沖縄ではオオハクチョウもコハクチョウも迷鳥で、どちらも数回しか確認されていないとのこと。
 広辞苑に「大形で姿が優美なため、公園などの池に放し飼いにする」とあったが、私が見たのも浜松城公園の池なので、放し飼いされたものと思われる。

 記:2015.1.1 ガジ丸 →沖縄の動物目次
 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『検索入門 野鳥の図鑑』中村登流著、株式会社保育社発行
 『野鳥ガイド』唐沢孝一著、株式会社新星出版社発行