ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ミツバチ

2011年06月25日 | 動物:昆虫-膜翅目(ハチ他)

 農夫の友人

 「ちゅうばいか」という言葉がある。「何飲む?ビールか?それとも酎杯か?」の「ちゅうはいか」では無い、「は」は「ば」と濁っておる!と、自分で書いていて怒鳴ることもないのだが、虫媒花のこと。「昆虫によって花粉が柱頭に運ばれ受粉する花。サクラ・ユリなど。」(広辞苑)のこと。ミツバチは運ぶ昆虫の代表。

 去年(2010年)、「ミツバチが少なくて、野菜果物の受粉ができない」というニュースがあった。ミツバチが少ないのは世界的な傾向だったようだ。私の畑、友人の畑、従姉の畑のゴーヤーやナーベー ラー(ヘチマ)の出来も去年は悪かった。
 ミツバチがいなくても、他のハチやアブ、ハエが同じ働きをしてくれる。ただしかし、絶対数が違う。私の経験では、例えば、クマバチが1匹いたとしたら、ミツバチは100匹ほどいる。ミツバチは花が咲いている所であれば、私の畑でも野原でも公園でも普通にいて、いつでもいて、数多くいる。数多くいて、たくさんの虫媒花の役に立っている。そして、多くの、花の受粉が必要な農夫の役にも立っている。

 農夫の友人であるミツバチを、素人農夫の私も頼りにしている。なので、その針に刺されたら痛いらしいが、ミツバチを殺そうなどと思ったことは全く無い。先日、彼らの好物である畑のセンダングサを引き抜いたが、その代わり、ガザニア、ヒマワリ、ナデシコなどの草花を植えた。これからも友達であり続けたいとの思いから。

 
 ミツバチ(蜜蜂):膜翅目の昆虫
 ミツバチ科 ヨーロッパから日本全土に分布する 方言名:ハチャ(ハチの総称)
 名前の由来、資料は無かったが、蜜をよく吸うハチだから、あるいは、蜂蜜を生産するハチだからということで、たぶん間違いなかろう。
 蜂蜜やロイヤル‐ゼリーを採るために世界的に有用な昆虫となっている。暖かい沖縄ではほぼ年中活動しているので、養蜂家にとっては、沖縄は都合が良いらしい。
 蜂蜜やロイヤル‐ゼリーの生産だけでなく、彼らは野菜の受粉もやってくれる。それも世界中で活躍している。農夫の有難い味方となっている。
 どこにでもいて、沖縄ではほぼ年中いて、これまでもよく出会っているハチ。アニメのミツバチハッチで馴染みの通り、小さくて黒と黄色の縞模様があって、すぐそれと判る。ただし、日本にはニホンミツバチとセイヨウミツバチがいて、写真のハチがどちらなのか素人の私には判断できない。どちらかというとセイヨウなのではないかと思われるが、沖縄ではニホンミツバチとセイヨウミツバチの雑種が主流らしい。
 体長は12~13ミリ。成虫の出現は、沖縄では周年。
 
 横から
 
 顔

 記:ガジ丸 2011.5.19 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行