ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

シウンボク

2017年07月17日 | 沖縄の草木:公園街路

 5月2日、金曜日の職場の仕事を早めに切り上げて、午後5時頃から首里城近辺の散策をする。目的は、首里城近辺にドバトがいるかどうかを確かめるのと、ギョボクとシウンボクの写真を撮ること。ギョボクの開花期は5月から7月、シウンボクの開花期は4月から6月と文献にある。ギョボクは首里城近くの別の公園に、シウンボクは首里城近辺の民家の庭にそれぞれあることを既に確認している。
 首里城公園近辺を散策し、そこからギョボクのある公園に行く。ところが、そこにあったはずのギョボクが、消えていた。ギョボクのあった場所にはヒカンザクラが植えられてあった。せっかく足を運んだのに「何てこった!」であった。そこで、はたと気付いた。シウンボクを撮っていない。シウンボクのある場所は、首里城公園を挟んでギョボクのあった公園とは反対側である。時刻は既に6時半、戻ったとしても7時頃になり、薄暗くなって写真は撮れないはずと、その日は諦めた。「何てこった!」であった。
 去年の6月、同僚のSさんからの情報でシウンボクのある場所を知り、写真を撮りに行った。花は咲いていなかった。近所の人に訊くと、「4月頃に満開になるよ。」とのことであった。で、先日それを思い出して、「撮りに行かなくちゃ」だったのである。
 5月4日、再び首里城公園近くまで行って、今回は真っ先にシウンボクへ向かう。紫の花が樹冠いっぱいに咲いて、まるで紫の雲のように見える、ということから紫雲木という名前である。その景色を期待したが、残念ながら、花の盛りは過ぎていた。
 
 シウンボク(紫雲木):添景・公園
 ノウゼンカズラ科の半落葉高木 原産分布はペルー 方言名:なし
 青紫色の花が樹冠を覆うようにして咲き、その様が紫色の雲のように見えるのでシウンボク(紫雲木)という名。ジャカランダという名前でも知られている。枝にヘビが絡みやすいから「蛇絡んだ」ということ・・・では無い。ジャカランダは属名。
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』に落葉樹とあり、『新・緑化樹木のしおり』には半落葉樹とあった。半落葉樹とはたぶん、「葉を落とすけれど全ての葉を落とすことは無い」ということだと思う。そうだとすれば、私が見た限りでは半落葉樹が正しい。
 高さは10~20mほどになり、成長も速い。枝が横に広がって幅を取るので民家の狭い庭には不向き。自然に傘状の樹形になると文献にあるが、枝は少々暴れる。
 (半)落葉の後に、枝先に花序を出して多くの花がつく。花は樹冠を覆うようにして咲き、全体が青紫色の見事な景色となる。開花期は、『沖縄の都市緑化植物図鑑』に「4~6月、10月」とあり、『新・緑化樹木のしおり』には「4~8月」とある。私の見たシウンボクは4月が盛りで、5月まで咲いている。10月にも咲くかどうかは未確認。
 陽光地を好み、耐潮風性は弱い。やや乾燥気味にすると花つきが良いとのこと。
 
 花
 
 葉

 記:島乃ガジ丸 2008.5.6 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行

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