ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

アタラサー

2015年11月06日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 「家に泡盛がある。俺は家飲みしないから貰いに来ないか」と友人Mから有難い話のあったのが5月10日、畑のパッションフルーツを収穫し、Mの泡盛と物々交換したのが8月8日、その数日後、頂いた泡盛をぐい飲みに少し次いで味見した。旨い酒だった。
 Mは、沖縄では有名な会社の社長、就任して数年が経つ。彼が就任してからその会社は業績が上がった。「有能な社長である」と、おそらく会社の内外から認められている。そんな彼がくれる泡盛、不味いはずは無いと思っていたが、その通りであった。

 表題のアタラサー、30前後の年齢のことをアラサーというようだが、30過ぎた人をア多ラサー、30前の人をア少ラサーと呼んで区別する際に使われるアタラサー・・・という意味ではない。アタラサーは「大切にする」(沖縄語辞典)という意味のウチナーグチ(沖縄語)。和語でも「あたら」には「惜しむ」といった意味がある。
 「くぬめぇ(この前)コ(買)うてぃあぎたるチ(着物、洋服も含む)のーチャーサガ(どうした)?ィヤー(お前)がウリ(それ)チ(着)ちょせー、ワンヤ(俺は)ナーマ(未だに)ィダンシガ(見ないが)。」(モラハラ夫)
 「ウンジュ(貴方)からぬ初みてぃのプレゼントやむぬ、安々とーチ(着)ららん。アタラサー(大事に)し箪笥んかいカジミティ(仕舞って)うん。」(賢い女房)
 「あー、やんなー(そうか)、アタラサーそーるばーい、はっはっはっ。」
 などといった場面でアタラサーは使われる。ちなみに、「はっはっはっ。」とご満悦の夫であるが、「あんなセンスの悪いもの着られるわけないじゃないの、この先あんたが死ぬまで箪笥の中に仕舞われ放しになるはずよ」と賢い女房は心の中で呟いている。
     
 Mから頂いた泡盛、味見した後は今日(11月5日)まで一滴も飲んでいない。アタラサーしているのである。私が普段飲んでいる泡盛はそんじょそこらにある泡盛。紙パック1升入り約1000円のもの。Mの泡盛は高価そうなのでアタラサーしているわけ。
 アタラサーしている泡盛は他にもある。知人のKさんは、沖縄では名の知られた会社の社長で、付き合いであちらこちらから酒を頂くらしい。だけどKさんは酒が飲めない。Kさんと何かの機会で会うことがあった際、たまに「私は飲めないから」と酒を頂く。これまでに泡盛は写真のものを含め数本、10年ほど前に高価そうなブランディーなども頂いている。そのブランディーは既に飲み干したが、泡盛はまだ2本残っている。
 アタラサーしている酒は他にもある。貧乏になってからは発泡酒ばかりで滅多に飲めないビール、4月に友人のGから頂いた12缶、まだ9缶残っている。貰いものばかりではない。給料をまともに貰っている頃買った2千~4千円もするワイン4本、1万円もするウィスキーもまだ1合ほど残っている。今ではとても買えないそれらの酒、滅多にない嬉しいことがあった時に飲むつもりでいる。滅多にない嬉しいことが久しく無い。
     
 食べ物でアタラサーしているものは無いが、アタラサーはしていないが、なかなか減らない食料品はある。賞味期限がとっくに切れているマヨネーズやケチャップなど。後期オジサンの嗜好がそれらを好まなくなった。料理油もなかなか減らない。後期オジサンの嗜好は油を使う料理も少なくなった。フライパンも活躍する機会が減った。
     
 記:2015.11.5 島乃ガジ丸 →沖縄の生活目次

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