ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

イワサキゼミ

2011年06月03日 | 沖縄の動物:昆虫-カメムシ・セミ

 初耳の声

 西表島ジャングル探検をしているとき、「グエッ、グエッ、グエッ」という動物の鳴き声が、いたるところで聞こえた。私には初耳の声、何者だか不明。
 「セミの声かなあ」と言う同行の友人Nに、
 「あんな声聞いたことが無い。セミじゃ無かろう。鳥だろう。」と私は応える。その声と重なるようにして「コンコンコンコン」という声も聞こえていた。これはおそらくセミの声だろうと判断できた。沖縄島にはオオシマゼミというセミがいて、これが「カン、カン、カン」という甲高い金属音のような声を出すのだ。それに似たセミであろう。
  ところが、同じ「グエッ、グエッ、グエッ」と「コンコンコンコン」は於茂登でもたくさん聞こえた。さすがに昆虫素人の私も、これは別々の声では無い、一種類の動物だと気付き、しかも、鳥の飛んでいる姿は見えないので、これはセミだと判断した。
 於茂登のバス停からその声は聞こえていた。於茂登岳の登山道へ入る前の、アスファルトの道路ではたくさん聞こえた。その道路沿いにある木々は、西表の木々に比べると丈が低い。声も低い位置から聞こえる。姿を探した。声の主は確かにセミであった。

 
 イワサキゼミ(岩崎蝉):半翅目の昆虫
 セミ科 石垣島、西表島に分布 方言名:不詳
 イワサキは、石垣測候所初代所長、岩崎卓爾氏にちなんで名付けられたとのこと。
 『ふる里の動物たち』に「石垣島、西表島だけに生息する固有種」とあった。『沖縄昆虫野外観察図鑑』で確認すると、分布には台湾も含まれていた。出現時期も後者には「7月下旬~12月下旬」と記述されていた。ガジ丸は、だいたい当っていればいいので、そういったことに関し深く追求はしない。 まあ、少なくとも沖縄島にはいない。
 私には「グエッ、グエッ、グエッ、コンコンコンコン」という風に聞こえた鳴き声は、『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「ゲーッ、ゲーッ、ゲーッ、カンカラカラ・・・」とあった。このセミが鳴き止むと、八重山ではセミのシーズンの終わりらしい。
 セミのシーズンの終わりというと、沖縄島ではクロイワツクツクがいる。方言名はジーワーと言い、その名の通りジーワ、ジーワと鳴く。イワサキゼミとクロイワツクツクは姿がよく似ているらしい。鳴き声はぜんぜん違っていたが。
 体長28~36ミリ。成虫の出現時期は8月~11月。

 記:ガジ丸 2005.11.28 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行

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