ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

オシドリ

2014年01月17日 | 動物:鳥

 新春気分の鳥

 年が明けて正月三が日は概ねのんびりと暮した。一日も二日も朝早く畑へ出て、年始で来た客にあげるためのレタスを収穫し、その後、実家で掃除やらパーティー(実家のサヨナラパーティー)の準備などしたが、それでも日常に比べれば概ねのんびり。
  実家にはテレビがあり、地上波も衛星も映る。「たまには観てみるか」とスイッチをオンにしたが、三が日のどの時間帯もどのチャンネルも私の興味を引くものは無く、三日間で計3分(面白いのやっているかどうか確認する時間の合計)も見たかどうかだ。
 三日間、客が来てのおしゃべりタイムを除いては概ね音楽を聴いていた。一日と二日に聴いたのは新春にふさわしい(と私が思っている)マイスキー演奏のバッハ作曲『無伴奏チェロ組曲』。その他にはフジ子・ヘミング演奏のCD『ラ・カンパネラ』、そして、嘉手苅林昌のCD2枚、これらを繰り返し流してい た。三日はちょっと趣向を変えて、私が大学の頃に聴いていた音楽にしたが、それが済むと、やはりまた、『無伴奏チェロ組曲』にした。何しろ聴いていて気持ちが良いのだ。新春にふさわしいとつくづく思う。

 三が日以降も音楽三昧で新春気分が続いていた私は、HPで紹介するものも新春にふさわしいものにしようと考えた。新春にふさわしい動物といえば今年の干支の馬が先ず浮かぶが、馬は既に紹介済みである。他に何かないかと探したら、あった。オシドリ。
 オシドリは目出度い。何しろ仲の良い夫婦の喩えになっている。ということで、今週はオシドリとした。・・・であったが、よく考えると、独り者の私にとってオシドリは羨ましい対象でしかない。ここまで書いて、何だか新春気分が少し薄らいでしまった。

 
 オシドリ(鴛鴦)
 カモ目のカモ科留鳥、一部冬鳥 方言名:不詳
 名前の由来は『動物名の由来』に「古名をヲシというが、その名の由来は、この水鳥がいつも雌雄仲むつまじくしているので、”雌雄、相愛し(あいおし)”の義といわれている」とあった。深く愛し合っているということから鴛鴦夫婦という言葉もある。
 東アジア特産の水鳥で、日本にも広く分布する。文献によると、「県内では山地の森林地帯に少数が生息し、警戒心が強いため見る機会は少ない」とあった。私も県内では一度も見たことが無く、2005年の愛知の旅の際に東山動物園で初対面。東山動物園のオシドリは、飼われて長いのか、警戒心が弱いようで、写真も容易に撮れた。
 全長45センチ、山地の水辺に生息する。雌より雄がきれいな羽模様をしている。特に冬羽がきれいらしい。繁殖期に雌を得るためにきれいになっているのだろう。
 
 オシドリ番い
 鴛鴦夫婦という言葉もあるように雄雌の仲が良いらしい。派手な方が雄。

 記:2014.1.6 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『検索入門 野鳥の図鑑』中村登流著、株式会社保育社発行
 『野鳥ガイド』唐沢孝一著、株式会社新星出版社発行