ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

霞が先

2008年04月25日 | ガジ丸通信-政治・経済

 国民健康保険をいつから払っているか記憶に無いが、払うのは国民の義務らしいので、おそらく若い頃から払っていたと思う。私はフリーターの期間が長かったが、それでも、正社員であった20年ほどの間は払っており、今も払い続けている。
 いったいどのくらい払っているのかと調べてみた。給料明細書に記載があった。私は薄給なので安かった。月々6000円であった。若い頃から薄給なので、20年間の平均もだいたいそのくらいであろうと想定して計算すると、これまでに150万円ほどを健康保険金として支払っていることになる。
 保険料を払い始めてからこれまでの間に、私が病院の世話になったのは、歯医者を除けば、脂肪種の除去で2回、膝の関節炎で1回、タオル1枚を血でびっしょり濡らすほどの指の切り傷で1回の、計4回だけである。入院の経験は無い。腹痛や風邪くらいでは行かない。インフルエンザの予防接種なんてのもやらない。健康診断も無し。
 ということで、これまでに私は、上述の4回の治療と歯医者を含め、150万円のうち15万円くらいしか使っていない。少ない方だと思う。そして、これからもなるべく使わないようにしようと思っている。この先も支払うであろう国民健康保険料は、歳取って、体にガタが来て、病院通いが多くなる時のために残しておきたいのである。

 現在75歳以上の老人の中にも、私と同じような考えで、若い頃から健康に気を使い、なるべく病院の世話にならないようにと頑張ってきた人も多くいるだろう。そういった人たちの中には50年間ほど国民健康保険料を払い続け、5、6百万円くらいにはなっている人もいるであろう。「これで、老後の医者代は概ね大丈夫」と思っただろう。
 私は、年金とか健康保険などに全く詳しくない。そういったことを考えるのはまだまだ先と思っているからだが、少なくとも、年金も健康保険も支払うのは60歳までだと思っていた。ところが何と、75歳になってまでも保険料を払うことになったみたいだ。しかもだ、有無を言わさず年金から天引きされるらしいのだ。「えっ?私達はこれまでずっと払い続けてきたのよ。それだけでは足りなかったの?死ぬまで払い続けなければいけないの?私達が払い続けてきた保険料はいったいどこへ行ったの?」

  霞ヶ関の役人の多くは、たぶん、真面目に仕事をしている。ただ、彼らは概ね裕福なので、貧乏人の生活にまで思慮が及ばないのではないか。逆に私から見れば、裕福な彼らの思考回路は霞が先である。はっきり見えない。でも、ちょっと想像してみる。
 これから老人がさらに増えるので医療費は増える。若者の数は減っているので国民健康保険料の収入は減る。大赤字となる。ならば、どうしたらいいか。増える老人から徴収すればいいんじゃないか、ということになったのではないか。
 彼らがやっているのは数学である。それはそれで良かろう。だが、政治は数学では無いと私は思う。官僚の数学に人間の血を吹き込むのは政治家の責任だと思う。裕福な官僚たちに貧乏人の立場を説明するのが政治家で、官僚の数学を解りやすく国民に説明するのも政治家の仕事だと思う。ところが、与党は官僚の言い成りだし、野党は野党で遠吠えばかりしている。しかも、彼らの遠吠えは国民の立場に立ったものでは無く、政権奪取のためとしか思えない。政治家の思考回路も霞が先なのである。なんだかなー、である。
          

 記:2008.4.25 島乃ガジ丸

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 瓦版056 マミナのチャンプルー | トップ | 発明024 ホット君 »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。