ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ビワ

2013年09月27日 | 沖縄の飲食:果物・菓子

 何年後か定かでない楽しみ

 300坪の畑を耕すようになって私の舌に変化が起きた。近所の先輩農家のYさんが時々缶コーヒーをくれるが、それは、以前なら一口飲んだらすぐに吐き出すほど甘いコーヒー(普通の砂糖入りだが私には甘すぎる)であったのだが、今は飲める。また、和菓子は昔から食えたのだが、ケーキは苦手だった。それが今は食える。肉体が甘いものを欲しているんだろうと思い、飲めるものは飲み、食えるものは食うようにしている。

 子供の頃からケーキなどの洋菓子は苦手であったが、同じ甘いものでも、果物には好きなものがいくつかあった。バナナ、モモ、パイン、ミカンは好き、リンゴ、スモモ、スイカは苦手、ナシ、ブドウ、カキなどはフツー(好きでも嫌いでもない)であった。
 子供の頃はそうであったが、大人になるにつれて好きなものが増えていく。スモモ、ブドウ、ナシ、カキは「好き」となり、リンゴはフツーとなった。スイカも食べて不味いとは全然思わないが、種を吐き出すのが面倒で、今でもあまり食べない。
 大人になるとまた、身の周りに現れる果物も増えた。今でこそ沖縄特産のマンゴーであるが、私が子供の頃は無かった。そのマンゴーや、メロン(子供の頃の我が家には出なかった)、レイシ、パッションフルーツ、アボカドなどが新たに好きな果物となる。
 メロンは値段が高くて我が家に現れることは無かったが、ビワはそう高くない。でも、我が家には現れなかった。たぶん私が子供の頃には珍しいものだったかもしれない。ビワを初めて食べたのはいつ頃か全く記憶にないが、いつのまにか私の好物になっていた。

  今年(2013年)4月上旬にビワ(確か沖縄産)を購入し、食べた後、その種を苗畑で育苗し、本葉が数枚出たところで7月中旬、定植した。文献を調べると、実生のものが着果するようになるまでに何年とは書かれていない。ビワは接ぎ木するのが普通のようである。接ぎ木したものでも収穫までには3~4年かかるとのこと。
 そうはいっても、種から芽生えたものでも成長はするはずだ、現に私が定植したビワは4株ともまだ生きていて、僅かずつではあるが背を伸ばしている。成長したらきっと花を咲かせ、実を着ける筈だ。それがモモクリ並みなのか、カキ並みなのか、クネンボ並みなのか分からないが、いつかはきっと実を着けるはず。何年後か定かでない楽しみが私の畑にはある。楽しければいいじゃないか、私の死後?でもいいじゃないかと思っている。
      
 ビワ(枇杷):果樹・添景
 バラ科の常緑高木 原産分布は東アジア温帯南部、亜熱帯 方言名:無し
 果実は香りよく、甘く、ジューシーで美味。本土では6月頃からとされる収穫期は、沖縄では3月下旬から4月上旬となっている。他府県に先駆けてビワを味わうことができるのだが、生育旺盛な地上部に比べ根の張りが弱いため台風に弱い、それに病害虫が多い、果実に袋掛けが必要、など栽培が難しく、手間がかかるため沖縄産は少ない。

 記:2013.8.26 ガジ丸 →沖縄の飲食目次

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