ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

フイリソシンカ

2017年07月16日 | 沖縄の草木:中木

 道路とアパートの建物との間は約8mほど空いており、5mは駐車場、残りの3mは1階の住人のための庭となっている。駐車場の一角、大家の家とアパートを仕切っているブロック塀の傍、大家の敷地側にあるカイエンナットのすぐ隣にヨウテイボクが1本植えられてあった。私が越してきた頃から高さは3mくらいあり、毎年花を咲かせていた。
 数年前、そのヨウテイボクが台風に倒され、そのまま枯れていった。ヨウテイボクと呼ばれるものには多く(10種位)の種類があって、それぞれ特徴があるのだが、当時の私はそれぞれの特徴を知らず、植物の写真を撮ろうなんてことも考えて無かったので、そのヨウテイボクがどの種類のヨウテイボクかは、今となっては確かめようが無い。

 ソシンカ類のことを全てまとめてヨウテイボクと私は呼び、「ヨウテイボクと呼ばれるものには多く(10種位)の種類があって」と書いたが、ヨウテイボクという名前はフイリソシンカの別名としてあり、その他のソシンカ類には無かった。ちなみに、オオバナソシンカの別名はアカバナハカマノキとなっている。
 なお、ヨウテイボクという名前は、花が満開の頃、その咲き乱れる美しさに「酔うている僕」からきている、・・・のでは無い。葉の形が羊の蹄に似ているので羊蹄木、その音読み。本種もオオバナソシンカも、他のソシンカ類も葉の形は似ている。葉の先が2つに切れ込んでいる。その形を羊の蹄と見たか、袴と見たかの違いはある。

 
 フイリソシンカ(斑入素芯花):花木・添景
 マメ科の常緑中木 原産分布はインド、ビルマ~中国南部 方言名:なし
 名前の由来、ソシンカについては資料が無く不明。フイリについても資料が無いが、おそらく、花弁の1枚だけが濃い色をしていて、それが斑ということだと思われる。
 別名をヨウテイボク(羊蹄木)と言うが、私はその名が耳にずっと親しい。ヨウテイボクは文献に「葉が羊の蹄に似ているところから」と名前の由来もある。確かに葉の形は独特で、羊の蹄は見たこと無いが、「さもありなん」で、覚えやすい名前。
 マメ科の植物だが、英語名は蘭の木(Orchid tree)という。これもまた、文献に名前の由来があり、「花の形が蘭に似ていることから」とのこと。「さもありなん」だ。
 高さ4mほどで、民間の庭の花木としても使いよい。春に落葉した後、開花する。花色は桃色、5弁のうち、上の1枚だけが濃い色をしている。開花期は1月から5月。
 オオバナソシンカとよく似ている。オオバナソシンカは花色が赤紫で、開花期は11月から4月。また、本種はオオバナソシンカより花弁の幅が少し広い。
 学名は、フイリソシンカBauhinia variegata L.
 オオバナソシンカBauhinia Blakeana S.T.Dunn
 
 花

 
 シロバナソシンカ

 訂正追記:2011.1.29 ガジ丸

 記:島乃ガジ丸 2005.4.9 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行

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