ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

怖いこと

2010年01月29日 | ガジ丸通信-その他・雑感

 先日、目が覚めるほどの怖い夢を見た。目が覚めるほどの怖い夢は、子供のころは見ていたに違いないが、オジサンと呼ばれる歳になってからは記憶が無い。
 朝、誰だか分からない人から「君の母親が待っているから今夜迎えに行く」との電話があった。「母が待っている」と言っても、母は三年前に亡くなっている。ん?、ということは、「今夜迎えに行く」とは「あの世からお迎えが来る」ということか?と思って不安になる。そして夜、遠くから足音が聞こえ、次第に近づいて来る。不安が高まる。足音が玄関の前で止まり、ドアが開いた。恐怖がピークに達し、そこで目が覚めた。
 話を端折っているが、電話があって夜になるまでに恐怖心を煽るようなことがいろいろあっての恐怖のピーク。声は出なかったと思うが、一遍に目が覚めた。時計を見ると夜中の3時半、膀胱に水分が溜まっていたが、怖くてトイレに行けない。怖くてトイレに行けないなんて、これも大人になってからは記憶にない。

 まだ死にたくはないが、死ぬのはしょうがないことだと理解しており、一人暮らしなので、心筋梗塞や脳溢血で倒れても誰にも気付かれぬまま、助けも呼べぬまま死んで行くんだろうなと覚悟もしている。その覚悟はもう10年以上も前から持っており、「こんなの観てたのか」と軽蔑されないように全てのHビデオを処分した。ただ、パソコンの中には今もH映像がいくらかあるが、その程度は男の嗜みだと思って残している。
 話が逸れた。Hビデオが恥ずかしいか男の嗜みか、なんてことはどうでもいい。そういう話ではなく、「いつお迎えが来ても覚悟はできている」ということ。それは確かな覚悟であると私は思っていた。しかし、夢で感じた恐怖は、私が「死」をとても恐れているということを証明した。前頭葉でどう覚悟しようと、脳幹は怖がっているようだ。

 最近、もう一つ怖い経験をした。年が明けて数日後、全国的に寒くて、「沖縄だっちゅうのに何でこんなに寒いんだ!」と文句が出るほどに沖縄も寒い日が続いていたある日の夕方、仕事から帰って、20分程度の運動をして、晩飯の準備をし、焼け石に水程度の効果しかない小さなヒーターを点けて、窓辺の椅子に腰かけ、飯を食い、一服した。
 タバコを吸いながら何気に窓に背を向け、窓に寄りかかり、窓ガラスに頭を付けた。私は滅多に叫び声を出さない。怖い夢を見ても黙って目を開くだけだ。そんな私が、小さな声だが「わっ!」と叫んでしまった。叫ぶほどの冷たさが後頭部を襲った。

  もう20年も前から「あんた大丈夫ねぇ、頭」と誰にも気付かれるほどに私の頭頂部は薄くなっていた。端的に言えば、見て分かるほどに禿が進んでいた。しかし、以来、あれこれ努力の甲斐があって、禿の進行速度はほぼ停滞している、と思っていた。
 ところがその日、気付いてしまった。私の禿は頭頂部から後頭部まで勢力を広げていたのであった。私の後頭部の髪の毛は、ガラスの冷たさから地肌を守るほどの量を維持していなかったようだ。よく考えれば、どうせモテないので禿げたからといって私の人生に大きな影響はないのだが、その時はザビエル禿の自分を想像して、ちょっと怖かった。
 しかしまあ、私の夢の話や禿の話なんて全くどうでもいいこと。地球温暖化で異常気象が続き、私の生活の糧である芋が不作となる、これが最も怖いことなのだ。
          

 記:2010.1.29 島乃ガジ丸

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