ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ウマ

2011年10月07日 | 沖縄の動物:哺乳類

 馬糞の島

 子供の頃、今(2011年)から45年ほども前、馬を見る機会は多かった。馬車をよく見た。リヤカーみたいなのを曳いている馬車、家々を回って肥を集めたり、残飯を集めたりしている馬車をよく見た。そういったものは頻繁に見たので、その頃は那覇でも馬が多くいたに違いない。道に馬糞が落ちているのもよく目撃した。
 その頃、馬の小便する光景も見たことがある。消防車のホースが勢いよく水を放出するかのような激しい勢いの放尿であった。・・・ホースだけに・・・。

 大人になってからは馬を見なくなった。一番最後に馬を見たのはいつ頃だっただろうかと記憶を辿っても、はっきりと思い出せない。中城公園で馬を見たのは高校生の頃だ。トラックで競争馬が運ばれるのを見たのは大学生の頃だ。ひょっとしたらそれ以来見たことがないかもしれない。10年ほど前だったか、宜野湾のmy畑の近くでリヤカーを曳く馬車を見たような気がするが、リヤカーを曳いていたのは牛だったかもしれない。そもそも、見たような気がしたのは夢の中の話だったかもしれない。

  先月(9月)中旬、与那国へ旅をした。与那国馬と最西端を見るという目的があった。与那国空港で、「与那国馬を見たいのですが、どこへ行けばいいですか?」と観光案内に訊いた。生息数が少ないと聞いていたので、限られた場所にしかいないのだろうと思ったからだ。しかし、観光案内の人は笑いながら答えた。「この辺りとこの辺りとこの辺りに行けば、いくらでも見ることができますよ」と地図の中の何箇所かを指した。
 「いくらでも見ることができますよ」は本当だった。彼らは集落から離れた原っぱへ行くといくらでもいた。あちらこちらで数頭が群れているのを見た。
 馬は予想以上に多くいたが、馬の数よりももっとずっと多く目撃したものがあった。道端に、アスファルトの道路上に、観光地へ向かう園路沿い、その傍の駐車場、芝生の貼られた広場などにそれは無数に落ちていた。与那国島は馬糞の島だった。

 ウマ(馬):ウマ目の野生、または家畜
 ウマ科の哺乳類 原産はアジア・ヨーロッパ 方言名:ンマ
 名前の由来については広辞苑に(「馬」の字音マによる語という)とあった。与那国馬は与那国島在来の馬なのでヨナグニとつく。
 日本在来の馬は8種いるとのことだが、沖縄にはヨナグニウマの他、宮古島にミヤコウマが生息し、ミヤコウマは沖縄県天然記念物で、ヨナグニウマは与那国町天然記念物となっている。両者に県と町との違いがあるのは生息数によるものと思われる。ミヤコウマは2009年4月現在で33頭(ウィキペディアによる)いて、ヨナグニウマは2011年8月現在で約60頭(ヨナグニウマふれあい広場による)とのこと。
 ウィキペディアの情報によると、ヨナグニウマは近年100~120頭に回復したとあったが、激減しているようだ。逆にミヤコウマは少し増えている。
 ヨナグニウマもミヤコウマも馬としては小型で、体高は110~120センチ。昔は農耕馬、運搬用、乗用として利用されていた。現在は主に観光資源となっている。
 
 ヨナグニウマ 
 与那国馬 ウマ目の哺乳類 方言名:ンマ ミヤコウマは宮古島に生息し沖縄県天然記念物。ヨナグニウマは与那国町天然記念物。
 
 ミヤコウマ
 宮古馬 ウマ目の哺乳類 方言名:ンマ ウマは人類の歴史上重要な家畜。乗用、農耕馬として役立ってきた。

 記:2011.10.6 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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