ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

成果主義ではない道

2017年03月03日 | ガジ丸通信-環境・自然

 先週月曜日(2月20日)、「夜は雨」との天気予報。「よっしゃ、頑張って2畝耕してホウレンソウとニンジンの種を播こう」と気合を入れて7時過ぎには畑へ着く。
 気合入れた通り畝の除草をしながら耕す、予定の2畝は前日までに8割方は終えていたので午前中で2畝を耕し終え、午後1番には種播きも終えている予定であった、が、9時前、近所の先輩農家(農業は趣味、本職は実業家)NHさんが来て、「毎日この道を通ってあんたの仕事ぶりを見ているけどさ、そんなんじゃダメだよ、私の畑においで、私の畑の野菜を見て少し勉強したらいいよ」とニコニコ笑いながら言う。
 ニコニコ顔に「今日は忙しい」と断ることもできず、NHさんに付いて行った。半年ほど前に一度行っているので、彼の畑の場所は知っている。息子も手伝っていて、奥さんも収獲の時は手伝いに来て、収穫すると客を招いてパーティーもするという広い畑。

 NHさんの畑に1時間余りいて、彼にあれこれ教えて貰った。「作物ができないと楽しくないだろ?あんたのやり方では作物ができるとは思えない。できた作物も小さいし、売れるようなものにはならない。堆肥を使い、薬剤も化学肥料も使って、作物によってはビニールハウスも使ってちゃんとしたものを作らないとダメだよ」と仰る。
 NHさんは善意でアドバイスしている。それはその顔と表情を見れば私でも十分理解できる。なので、「お言葉ですが・・・」と真っ向から反抗はできない。「農業を最初に教わった人が自然農法の人で、そのやり方を5年間はやってみようと思っています」と、NHさんの「化学肥料も使って」などというアドバイスをやんわりと断った。

 「作物ができないと楽しくないだろ?」に対し、「自分が食べる分はできているし、農作業そのものを楽しんでいます」と私は応えたのだが、「いやいや、物ができないと楽しくないよ」と彼は言う。NHさんは実業家である。おそらく、成果を上げることが価値あることという価値観なのだと思われる。彼から見れば、毎日コツコツと頑張っているのに成果の上がらない私は「できない男」であり、「可哀想な新米農夫」なのであろう。
 今季不作だった私の畑の野菜たちと比べれば、ダイコンは、私のは全滅、NHさんの畑では多くがスクスクと育っていた。ほとんど育っていない私のキャベツ、カリフラワー、ブロッコリーなどもNHさんのは大きく育ち、トマトもたくさんの実をつけている。ホウレンソウも2株だけ育った私のホウレンソウに比べたら5倍位の大きさが一杯。
 重ねて言うが、NHさんは善意である。その証拠に、私にたくさんのお土産をくれた。両手で掴めないほどのホウレンソウ、片手で掴めないほどのシュンギクとハンダマ(スイゼンジナ)、片手でやっと掴めるほどの葉ニンニクと青ネギ、トマト3個、レタス2個、キャベツ1個、カリフラワー1個、ダイコン1本など、私1人なら2週間分はありそうなたくさんの野菜。どれも大きく元気そうに育ったもの。成果主義の賜物だ。
     

 「耕運機を使えば?」というNHさんのアドバイスも無視して、その後も手作業でコツコツと畑を耕し、先週水曜日(22日)には予定していた種播きのほとんどを終えた。しかしそれらも、無肥料なので生育は悪いだろう。成果主義から見れば私は「可哀想な新米農夫、できない男」となるであろう。でもいいのだ、自然に寄り添うが私の道。
     

 記:2017.3.3 島乃ガジ丸

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