ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

オオトモエ

2012年02月17日 | 沖縄の動物:昆虫-鱗翅目(チョウ・ガ)

 しっぽを曲げたおたまじゃくし

 「ともえ」を広辞苑で引くと「鞆(とも)の側面を図案化した文様」とあり、漢字もそこから鞆絵とある。漢字はもう一つ巴もあり、一般的にはその字を多く見る。
 「巴と言えば・・・巴御紋ってよく聞くなぁ」と思い出し、「何のことだっけ?」と調べてみる。巴御紋、正式にはヒジャイグムン(左御紋)と言い、琉球王家の紋章とのことであった。左巻きの三つ巴である。そういえば、器にそのような紋があったり、レコードレーベルに左巻きの三つ巴紋をロゴマークにしたゴモンレコードなんてのもあった。
 三つ巴というとまた、「三者がからみ合って対立すること」(広辞苑)という意味もあり、「三つ巴の戦い」なんていう言葉もよく耳にした。よく?どこで耳にしたかは記憶に薄いが、中国の『三国志』だったかもしれない。魏・呉・蜀の三つ巴。

 オタマジャクシは御玉杓子と書き、汁を掬う調理器具のお玉に形が似ているからその名がある。オタマジャクシのしっぽが真っ直ぐの場合はその通りだと私も思うが、しっぽを曲げた時(泳いでいる時はよく曲げている)は巴の形だと私は気付いた。
 巴が一つならば、その形はオタマジャクシに似ているということが判明したが、今回紹介するオオトモエのトモエが巴と何の関わりがあるかは不明。

  オオトモエ(大巴):鱗翅目の昆虫
 ヤガ科 本州~琉球列島、東南アジアに分布 方言名:ハベル
 名前の由来は資料が無く不明。トモエは巴、または鞆絵と書き、「鞆の側面を図案化した文様」(広辞苑)のこと。鞆って何だ?と思い、調べると「弓を射る時に、左手首内側につけ、弦が釧などに触れるのを防ぐ、まるい皮製の具」(〃)とのこと。釧(くしろ)って何だ?とまた思い、調べると「装身具の腕輪」(〃)とのこと。
 ところが、本種の体の模様に巴模様は、私が見る限りではどこにも無い。幼虫が特異な形をしていると文献にあるので、幼虫が巴の形をしているのかもしれない。
 前翅長46~49ミリと大型のガ。ヤママユガ科にはこれより大きいものがいくつもある、ヨナグニサンにいたっては前翅長130~140ミリと3倍近くの大きさだ。それでも前翅長50ミリ近い本種は林の中でよく目立ち、私もすぐに気付いた。成虫の翅の模様は地域差があり、個体差もあるとのこと。成虫の出現時期は4~11月。 
 幼虫は「頭、胸部が小さく、腹部が肥った特異な形をしている」とある。ぜひ見てみたいが、まだお目にかかれていない。食草はサルトリイバラ類。
 
 翅表
 
 翅裏

 記:ガジ丸 2012.2.2  →沖縄の動物目次 →蝶蛾アルバム

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 勝手な健康法 | トップ | 美味い物は高価である必要は無い »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。