ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

オオバアカテツ

2017年07月17日 | 沖縄の草木:公園街路

 数年前のこと、当時同僚だったTが、フクギに似た皮質の葉が数枚ついた枝を持ってきて、「匂い嗅いでみて」と言う。言われた通り嗅ぐ。特に良いとも悪いとも感じられる匂いはしなかった。「何も感じないけど、何ていう木?」と訊きかえす。
 「オオバアカテツって言うんだけどね。やはり、臭くは無いよね。いや、これを植えている家の人から、とても臭いと聞いたんだけどね。自分が匂っても、あまり臭いとは感じないもんだからね。自分の鼻が悪いのかと思っていたよ。」ということであった。
 先月、現場仕事に出て、昼食後、いつものように近辺の散歩に出る。すると、すぐ目の前の市道に、オオバアカテツが街路樹として使われているのに気付いた。約100mの長さがオオバアカテツ並木道になっていた。同僚のKさんに確認する。
 「確か、これはオオバアカテツだよね。昔Tが臭いと言っていたやつだよね。でも、じっさいは臭くも何とも無いんだよね。」と訊いた。
 「葉は臭く無いんだけどね、花がどうも臭いらしい。近くに住む人から聞いたんだけどね。この道は、オオバアカテツの花が咲く頃になると臭い道になるらしい。俺もまだ嗅いだことはないから、それが本当かどうかは知らないが、そういう噂。」とのこと。
 花の匂いは概ね良い匂いだと、私の常識は思っていたが、臭い花もあるのか、これはぜひ嗅いでみなくちゃ、花が咲く頃に、臭い並木道を歩いてみなくちゃと思ったのである。
 
 オオバアカテツ(大葉赤鉄):街路・公園
 アカテツ科の常緑高木 原産分布は台湾、フィリピン 方言名:なし
 アカテツと同属で、アカテツより葉が大きいのでオオバアカテツという名。アカテツとは、その大きさを除けば葉がよく似ている。皮質で厚く、長楕円形である。分枝が多く暴れ木になるアカテツとは樹形が異なり、本種は樹幹が真っ直ぐ伸び、枝の横への張り出しは比較的少ない。花の匂いさえ無ければ、街路樹として使いよい。
 高さは10mほどになる。陽光地を好み、耐潮風性が強い。昭和50年代後半に台湾から導入された新しい緑化樹とのこと。私はまだその匂いを嗅いだことは無いが、花には臭気があるらしい。その開花期は5月から6月。来年はきっと嗅いでみよう。そして、本当のところはどうなのか、どのくらい臭いかなどはその時、報告しましょう。
 
 花
 追記(2010年12月):花には特に匂いは無かった。夜に匂うのかもしれない、また、『新緑化樹木のしおり』に開花期は5~6月とあったが、12月に咲いた。
 
 葉

 記:島乃ガジ丸 2005.12.19 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行

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