ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

リュウキュウジャコウネズミ

2011年04月21日 | 沖縄の動物:哺乳類

 余裕で間に合った干支

 すっかり忘れていたが、去年の今頃、「よし、今年はイノシシ年だ。イノシシに会いに行って写真を撮るぞ。イノシシ鍋を食ってその写真も撮り、ガジ丸HPで紹介すろぞ。」って思っていた。それをずっと忘れたままで、年が明けてしまった。
  年が明けて今年はネズミ年。じつは、年賀状を出さなかったので、また、来てもいないので、今年がネズミ年であることは私の意識に浅かった。なので、「よっしゃ、ネズミの写真を撮ってHPで紹介するぞ。」なんてこともまったく考えに無かった。ところが偶然にも、ネズミの写真が手に入ったのであった。
 職場で、我々の仕事を手伝ってくれているアルバイトのSさんがリュウキュウジャコウネズミの写真を撮ってくれた。彼の家には頻繁に出現するらしく、年末からネズミ捕りを仕掛けて、写真のネズミは罠に引っかかった3匹目とのことであった。

  ウチナーンチュにはビーチャー(ジャコウネズミの方言名)をモグラだと思っている人が多い。なので、「ネズミ年だからジャコウネズミを紹介する」と言うと、「ネズミじゃないよ、あれは。」と忠告する人がいるかもしれない。確かに、ジャコウネズミはネズミ目では無く、モグラ目に分類されている。ではあるが、生物学的にはモグラに近いかもしれないが、見た目はネズミである。言葉的にもネズミである。広辞苑にもネズミの項で、ジャコウネズミのトガリネズミ科をネズミという範疇に含んでいる。
 ちなみに、沖縄には、土の中をモグモグする、いわゆるあの有名なモグラ目モグラ科のモグラは生息しないらしい。私も多くの原っぱや畑を見ているが、モグラを見たことないし、モグラのモグモグした形跡も見たことが無い。
 ウシの背中に乗って干支の一番となったネズミ。その要領の良さはガジ丸HPでも発揮されて、年明け早々に紹介される栄誉を得たのであった。

 
 リュウキュウジャコウネズミ(琉球麝香鼠):モグラ目の小動物
 トガリネズミ科の哺乳類 南西諸島、東南アジアなどに分布 方言名:ビーチャー
 ジャコウは香料として有名な麝香。麝香はジャコウジカ、またはジャコウネコから採れるもので、本種には無い。ただ、臭気があって、「匂いのするもの」という意味でジャコウとなっているものと思われる。アフリカ北部からインド、東南アジアにかけて広く分布してるが、日本では南西諸島に多く生息していることからリュウキュウと付く。
 本種はネズミ目では無く、モグラ目に分類されているが、ネズミを広辞苑で引くと、広義では「ネズミ目(齧歯類)のネズミ亜目、またリス亜目のホリネズミ、さらにモグラ目のトガリネズミを含む小形哺乳類の総称」とのこと。見た目がネズミ。
 家の周りで普通に見られる。ウチナーンチュには馴染みのあるネズミ。同じく家の周りでよく見かけるクマネズミやドブネズミは胴長20センチあり、尾も長いが、本種は胴長14センチ内外、尾の長さ7~10センチ内外と小さい。口先が尖っているというのも特徴で、クマネズミやドブネズミとの違いがそれでもはっきり分る。
 屋内外、畑、野原などに住む。夜行性で雑食性、昆虫などを好むとのこと。独特の臭気を発し、臭いということもウチナーンチュによく知られている。
 
 同僚たちが食べ終わって捨てた弁当を漁って、ゴミ箱から抜け出せない奴。

 記:ガジ丸 2008.1.13 →沖縄の動物目次
 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行

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