ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

基地が街へやってくる

2012年03月23日 | ガジ丸通信-政治・経済

 沖縄島は東に太平洋、西に東シナ海があり、私の住むアパートから車で行くと、太平洋へは15~20分ほど、東シナ海へは10~15分ほどで行ける。アパートは宜野湾市のほぼ東端にあり、そこから東シナ海側が宜野湾市で、太平洋側は西原町となる。
 東シナ海へ向かう道を2~3分行き、右折して2~3分行くと基地のフェンスがある。住宅街にあって世界一危険な基地と評されている米軍普天間基地のフェンスだ。
 アパートから北へ10分ほども走ると私の畑だが、畑から東シナ海側200mほどに普天間基地のフェンスがある。形を大雑把に長方形とすると、普天間基地は約4000m×1500mあり、それを抱える宜野湾市は約6300m×4000mである。
  世界一危険な基地は宜野湾市の真ん中にあるのだ。宜野湾市は普天間基地を囲んでドーナッツ状の街となっている。街の真ん中の基地から軍事用の飛行機やヘリコプターが離陸し、街の真ん中へ着陸する。離着陸の際は当然、街を低空で飛び、ミンカー(耳の不自由な人という意味のウチナーグチ)になるほどの轟音を立てる。
 離着陸は頻繁にあるので、轟音や電波障害(飛行機やヘリコプターが頭上を通過する時そうなる)も頻繁にある。万が一の事故も当然起こり得る。つい最近、田中らぼた餅大臣が「ヘリがおりてくるって言うんだが、そんなに多いわけじゃないんでしょう?」とバカ発言していたが、彼は正直なのだ。政府の要人が視察に来ると、米軍の意志なのか日本政府の要請なのか知らないが、米軍は離着陸を控える。田中らぼた餅大臣は見た通りのことを素直に発言したのだ。正直だが、そういうことを知らない、勉強もしない奴。

 さて、そんな危険な基地はさっさと他所へ移さなければならない。日米両政府ともそうしようと言っている。沖縄もそう願い、沖縄以外への移設を要求する。しかしながら、政府は「いやいや、沖縄県内でお願いしますよ」と譲らない。沖縄はもう十分に、いや、百分ほども基地負担をしている。「どうか他所へ」は当然の要求だと私も思う。
 「他所へ」と言っても、「どうぞ私達の街へ来て下さい」なんていう倭国の街があるだろうか?「サンタが街にやってくる」みたいな呑気な歌でも歌って、基地がやってくるのを歓迎してくれる街はあるのだろうか?人口の少ない村なら良かろう、というわけにはいかない。危険が隣にやってくる。被害を蒙る人が多いか少ないかの問題では無い。

          

  「放射能汚染瓦礫の処分も負担してくれ」と政府に言われ、「了解」、または「検討します」と答える沖縄の市町村がある。「優しいなぁウチナーンチュは、基地を過分に負担して、その上汚染瓦礫も負担するのか」と初め私は思った。ところが、その後いろいろ調べたり、話を聞いたりすると、どうやら「優しさ」だけでは無いようである。
 普天間基地は宜野湾市と基地の地主にいくらかの恩恵をもたらしている。地主は土地の有効活用を考えなくても、土地を借りる人を探さなくても、地代が確実に入る。その地代の一部は宜野湾市に税金として納められる。それがいくらかの恩恵。
 瓦礫処理についても恩恵があるらしい。ただ、その恩恵は地域の人々に広く行き渡るのでは無く、甘い汁大好きな一部の人々が預かるだけらしい。被災地復興のためなら多少の危険はしょうがねぇと思っていた私だが、利権絡みなら「ちょっと待て!」となる。「お前が儲けるために俺たちは命を削るのか?俺たちは奴隷じゃ無ぇぞ!」と思う。
          

 記:2012.3.23 島乃ガジ丸

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 食欲の支配者 | トップ | コウセンポシロノメイガ »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。