ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

だんごと酒と月

2010年12月18日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 昨夜(18日)は十五夜、中秋の名月。沖縄でも月見の行事はある。八月十五夜をハチグヮチジューグヤーと発音し、元は、農作物の豊作を祝う行事。
 沖縄の飲食で紹介した沖縄の餅「フチャギ」を供えるのはこの日。沖縄の草木で紹介したまだ穂の出ない「ススキ」を飾り、フチャギを食い、夜には厄払いの爆竹を鳴らし、小豆の入った赤飯を食う。農村では豊年祭が行われ、老若男女打ち揃って歌い、踊る。ウミンチュ(漁師)の町糸満市では伝統ある綱引きが行われ、大きな祭りとなっている。

 十五夜の夜、私はみたらし団子を食った。スーパーには、フチャギが6個入りのパックしかなくて、とても一人では食い切れそうに無かったからだ。そして、みたらし団子の味には合わないだろうと思われるかもしれないが、月見の酒は赤ワインにした。酒の肴に鶏腿肉のガーリックソテー、ブロッコリー添えを作ったからだ。
 鶏腿肉のガーリックソテー、ブロッコリー添えは、じつは前夜の酒の肴に予定していたもの。その夕方、知人の設備会社の社長であるGさんから電話があって、飲みに誘われ、冷蔵庫にそれらの食材を残したまま飲み屋へ出かけたのであった。別項「寝相の悪いドジ野郎」で書いた通り、右手が思うように動かなくて、記事書き作業もはかどらなくて、少し鬱陶しい気分に陥っていた私は、良い気晴らしだと即座にOKしたのであった。
 Gさんが誘ってくれた飲み屋は沖縄の野菜、薬草を酒の肴にした面白い飲み屋さんで、店の作りも大雑把で、何とも不思議な店であった。店の話は長くなりそうなので、詳しくは別項「薬草の飲み屋」で、まだ書いてないけど述べるとして、翌日の十五夜のこと。

  昼間、買い物に出る。冷蔵庫に鶏腿肉、ブロッコリー、キューリ、ハムなどワイン用の酒の肴があることをすっかり忘れている。「今宵は月見だ、団子だ、日本酒だ。」と考えながら、みたらし団子、エダマメ、北海道産新鮭の切り身、豆腐、豆腐に乗っける高菜漬としらすを買う。家に帰って、冷蔵庫を開け、「あら、まあ」となる。
 日本酒をワインに変更し、鮭はバターソテー茹でネギ添えに変更し、豆腐料理は中止となる。エダマメをビールの肴、団子と鶏肉と鮭はワインの肴。それらを全部食った。久々に腹一杯となる。日頃小食の私は苦しくなって、名月をちらっとも拝まないまま10時過ぎに寝る。団子の甘さでワインは不味かったし、「何たる月見だ!」と思いつつ。
 早く寝たせいで夜中目が覚める。窓から月明かりが煌々と射していた。外に出て、頭上の月を拝む。団子も酒も無い月見をする。見事な満月が夜空にポッカリ浮かんでいる。家々の灯りは消えている。月に照らされた木の葉が夜風に揺れる。ユラユラと光が揺れ、ザワザワと葉が鳴る。深い孤独を感じた。やはり「何たる月見だ!」だった。
     

 記:ガジ丸 2005.9.19 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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