ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

薬草の飲み屋

2010年12月18日 | 沖縄05観光・飲み食い遊び

 近くに住んでいる設備工事会社の社長Gさんに誘われて、先週土曜日(17日)飲みに行った。Gさんとは、Gさんの住まいと私の住まいのちょうど中間辺りにある、ゆし豆腐の美味しい店でだいたい飲むのであったが、この夜は、
 「アバサー(ハリセンボンのこと)汁とクース(古酒)の美味しい店がある」と言うので、そこへ連れて行ってもらった。場所は、私の住まいにだいぶ近いところにあって、小さな看板、入り口は薄明かり、暖簾も提灯も無しで、あまり目立たない。この辺り、散歩でちょくちょく通る私だが、目立たないせいで、店の存在はまったく知らなかった。
 中は意外と広い。10人は座れそうな長いカウンターが、地面に棒で線を引いたみたいに置かれている。外と内とを何となく区切ったような雰囲気。12畳ほどの座敷があり、大きな座卓が二つ、これも無造作に置かれてある。座卓の上には暖簾が広げられて、出そうかどうしようか悩んでそのまま、といった感じ。客がいた気配は微塵も無い。
  ママさんは五十代後半の、サッパリといった雰囲気を持った人。しかも、言葉、表情、所作、身なりなどはきちんとしている。そんなママさんと、店の雰囲気が合わない。店内は何か無造作というか、大雑把というか、雑然というか、混沌というか、そういった不思議な空気である。で、不思議に思って、訊いた。
 「この店、いつからですか。最初から飲食店じゃないですよね。」
 「2年前からよ。その前は携帯電話の会社だったわ。」との答え。
 事務所のフラットな床にカウンターを置き、冷蔵庫、食器棚を置き、座敷を置いただけのようだ。床も壁も天井も特に手を加えて無い。「そうか、この大雑把な雰囲気は、職場の事務所で酒を飲んでいる気分なのか」と私は気付いた。
 店内の雰囲気は、だから、全然色っぽくない。カラオケも無いので煩くない。こんな飲み屋そうあるもんでは無い。そして、ママさんの雰囲気は上質。ママさんの料理はさらに上質。自分で畑を持ち、そこで採れた無農薬の沖縄野菜を、それらの特質を十分理解したママさん独特の料理で食べさせてくれる。クース(古酒)も上質だった。
 この夜、私が頼んだ沖縄ものはハンダマチャンプルー。美味しかった。他に、お通しで出されたオカラ、モロヘイヤのお浸し、モーイドーフなども上質だった。
     

 記:ガジ丸 2005.9.20 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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