ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ゲンペイクサギ

2017年06月20日 | 沖縄の草木:蔓蔦

 私の部屋には5つの額がある。1つはゴヤ、1つはマチス、どりらも複製プリント、どちらも少女の肖像、どちらも憂いを秘めた表情、どちらも眺めていて飽きない。
 ではあるが、その2枚の少女の絵よりも、私の部屋にはもっと私の心を惹きつけるものが置いてある。じつは、ゴヤやマチスを眺めるよりこっちの方を眺めている時間がうんと長い。それらは眺めるだけで無く、手に取り、口に含んだりもしている。私を幸せの世界に運んでくれるもの、それは酒、部屋のあちこちに並んでいる。
 ちなみに、私の部屋に飾ってある額の、残りの3つは私の描いた絵、時々それらを眺めながら、「まあまあ良いんじゃ無ぇか」と自画自賛するために飾ってある。自画自賛、つまり自惚れは、酒を飲む時の良い肴になっている。

 ベニガククサギは、ゲンペイクサギとベニゲンペイカズラとの交配種で、「青は藍より出でて、藍より青し」の喩え通りなのか、両者より人気があるみたいである。私の住む近所でも、親戚の庭や、公園の花壇などでもベニガククサギに多く出会う。
 しかしながら私は、その片親であるゲンペイクサギの方が好み。紅白のコントラストがとても美しいと思う。美しいとは言っても、その鉢物を部屋に飾りたいとまではちっとも思わない。なにしろ私は、花よりだんご、より酒、という体質なのである。
 
 ゲンペイクサギ(源平臭木):壁面・鉢物
 クマツヅラ科の常緑蔓植物 原産分布は西アフリカ 方言名:なし
 五つに分かれた星形の萼は白、中心にある筒形の花は紅色。その紅白の対照がきれい。その対照が、紅と白の合戦のようでもあり、それを源氏平氏に見立てて、源平という名がある。半つる性なので、別名をゲンペイカズラ(源平蔓)ともいう。
 開花期は5月から6月。庭ではフェンスに絡ませたりして楽しめる。鉢物としての利用も多い。学名はClerodendrum thomsoniae。
 
 花

 ベニゲンペイカズラ(紅源平蔓):壁面・鉢物
 クマツヅラ科の常緑蔓植物 原産分布は熱帯アメリカ 方言名:なし
 ゲンペイクサギに似ているが、花は鮮紅、または濃桃色。ゲンペイクサギに比べると顎片が小さく花冠が大きいため、紅色が目立つ。で、ベニゲンペイカズラという名。
 開花期は周年。陽光地、砂質土壌を好む。フェンスに絡ませたりして楽しめるが、剪定を繰り返して潅木状にもできる。ゲンペイクサギより葉もいくぶん大きめ。
 学名はClerodendrum splendens G.Don.
 なお、ベニガククサギ(紅萼臭木)の学名は、Clerodendrum × speciosum Dombr.

 記:島乃ガジ丸 2009.9.15 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行

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