ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ショウベンノキ

2017年07月16日 | 沖縄の草木:中木

 私は生まれた時から丈夫な体だったらしい。風邪を引いたり、腹痛を起こしたりすることも少なく、大きな病気は1度も無かったということである。物心ついてからの私の記憶には、小学校の頃に麻疹(はしか)、中学の頃に蓄膿症で医者にかかっている。その後しばらく置いて、20代の後半から瞼の脂肪種切除、背中の脂肪種切除、尿道結石と思われる激しい腹痛、膝の関節炎の計4回、医者の世話になった。歯も丈夫で、歯医者には虫歯治療で数回通ったくらいである。ただし、小学校の頃交通事故で骨折して、3ヶ月入院していたので、ケガで病院の世話になったのは人並み以上にある。

 医者にはかからなかったが、驚くべき症状が出て不安になったことがある。まあ、たいていの病気は、放っておけば治ると思っているので、食中毒でもインフルエンザでも病院へ行くことは無いが、その時は、「酷い病気かもしれない。病院へ行く必要があるかもしれない。」と思った。真っ赤な小便が出たのであった。
 真っ赤な小便の他に不快な症状は特に無かったので、その日はとりあえず寝る。寝たら治った。翌朝目覚めたら、気分良く、小便も、多少黄色味が強かったが、血は一滴も混ざっていないようであった。10年以上も前の話だが、以降、今日まで何とも無い。

 ショウベンノキという可哀想な名前のついた木がある。枝を切ると、そこから小便のように液体が流れ落ちるところからそういう名前らしいが、葉に斑点があり、総状につく花にも特徴があるので、他に名前のつけようがあったはずなのだが、小便。
 日向でも日陰でも育つ丈夫な木。その小便も透明で、けして病的な血尿の色では無い。

 
 ショウベンノキ(小便の木):添景
 ミツバウツギ科の常緑中木 原産分布は四国南部以南、沖縄、他 方言名:ジーブタ
 いくつかの文献に名前の由来が書いてあった。「枝を切ると水滴が多く出るからその名がついたようです」と、「ようです」とか、「言われています」という表現がどの文献にもあったので、ここでも、「そのようです」としておく。
 幹は直立し、高さは3~5メートルほどになる。末吉公園で見たものはもっと大きかったと思うが、まあ、そんなものであろう。
 3月頃、枝の先に白い小さな花を多数、円錐花序につける。いっぺんに多く咲くので遠くからでも目立つ。微かに良い香りがするとあったが、私には匂わなかった。多くついた花は、秋には橙色の実となり、これもまたよく目立つとのこと。私はまだ見ていない。
 
 花
 
 実

 記:島乃ガジ丸 2006.4.12 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行

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