ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ヤマノイモ

2013年02月22日 | 沖縄の飲食:食べ物(材料)

 ヤマウムスーブ

 30坪の小さな畑ナツヤにヤマノイモを植えてある。ヤマノイモの中の、沖縄に多いダイジョという種類。昨年(2012年)の冬にむかごが着いているのを発見し、3月、京都人のI氏(沖縄民俗研究家で度々沖縄を訪れる)がちょうど沖縄滞在中で、しかも、私の実家に宿泊していたので、彼に料理して貰った。
  京都からの客人にわざわざ手間を掛けて貰ったのは、「むかご料理と言えば京都」と以前どこかで聞いた覚えがあったこと、彼が私と同じチョンガーオジサンで、料理も得意であること、などといった理由による。「むかご料理と言えば京都」については詳しく調べていないので、それが正解であるかどうかは未確認。
 彼の作るむかご料理は、茹でて、バターを絡めながら炒めるという一品。むかごは表面を洗って、皮付きのまま。皮に少々の歯ごたえがあってカリッとした食感、中はモチっとした食感でなかなかの美味であった。
 I氏によると、私の畑の、ダイジョのむかごは「本土のむかごよりずっと大きい」ということであったが、味については「こんなもん」とのこと。

  去年(2012年)12月、同じI氏のお供(運転手)で読谷村残波近辺を訪れた。運転しながら、同じ内容の大きな看板を数ヶ所で見た。「山芋スープ」と見えた。
 「山芋のスープという料理が読谷村の名物料理にでもなったんだろうか?」と思っていたら、私の勘違い、スープでは無かった。翌朝、宿泊した民宿の周辺を散歩している時に同じ看板があって、それをじっくりと見ると、スープでは無くスーブであった。フに○では無く、フに点々のブ。スーブはウチナーグチ(沖縄語)で勝負のこと。
 私の記憶では金武町のそれが有名なのだが、毎年時期になると山芋勝負というものが行われる。山芋の大きさを競うのである。ダイジョ(大薯)はその名の通り大きく、山芋勝負で優勝するようなものだと100キロを超えるものもあるらしい。
 
 ダイジョ、食料としては長芋ほど美味くは無いが、茹でて食えばジャガイモのような食感。味も特に癖は無い。大きいので、私のような貧乏人は重宝する。
 
 ヤマノイモ(山芋・薯蕷):食用
 ヤマノイモ科の蔓性多年草 日本各地の山野に自生 方言名:ヤマウム
 ヤマノイモは「ヤマノイモ科ヤマノイモ属の総称」で、ヤマイモともジネンジョとも言う。ジネンジョ(自然薯)は「栽培されているナガイモに対して、自生しているヤマノイモの称」(広辞苑)とのこと。沖縄ではその一種、ダイジョ(大薯)が多い。
 『沖縄大百科辞典』のダイジョの項には、「イモの形は品種によって異なり、円柱形、塊形、扇形などある。肉色は白、淡紅、赤紫色など。沖縄で栽培されている品種は扇いもが多く、そのほか棒いも、紅いも・・・・などがある。」とあり、『沖縄園芸百科』には「塊茎に紫色と緑色の2系統がある。紫色系の塊茎には塊状と棒状のものがあり、」とあった。私の畑には紫色の塊状と白色の塊状がある。
 沖縄では古くから冠婚葬祭用の料理に用いられるとのこと。また、日常でも、煮物やとろろで食し、お菓子の原料としても使われるとのこと。

 記:2013.2.15 ガジ丸 →沖縄の飲食目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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