ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

コザ一番街

2011年01月03日 | 沖縄05観光・飲み食い遊び

 大学浪人している頃、浪人の癖に私には彼女がいた。中学、高校とモテなかった私にとって、恋人と呼べる初めての人だった。初めての彼女は、初めての淫らな行為をする人になった。有頂天になった私は、彼女とほぼ毎日のように淫らな行為をしていた。私は愛欲の海に溺れて行き、大学受験のことは二の次になっていた。
 私は溺れていたが、彼女の方はずっと落ち着いて(女は強い)いて、私との付き合い方も冷静であった。乳繰り合うだけが男女の付き合いでは無いことを良く知っていた。
 彼女はコザ(現沖縄市)の人で、コザの街をたびたびデートして、伝統のエイサーを教えてくれた。ジャズクラブの存在も教えてくれた。ジャズの他、ロックや琉球民謡も盛んであることを教えてくれた。ピザやタコスの美味しい店も教えてくれた。コザの街とは、何ともチャンプルー(ごちゃ混ぜ)な文化を持っているということを私は知った。
  インド人のやっている店が並ぶ(これも彼女が教えてくれた)空港通り(突き当たりに嘉手納飛行場のゲートがあるのでこの名がついている)から北側の一角に、一番街という名前のアーケード街がある。当時、できてからまだ、そう年月の経っていない新しいアーケード街であった。賑やかな街であった。何か全体がキラキラしている街であった。クリスマスパーティー用のドレスとブーツを、彼女はそこで揃えた。その時私は荷物持ちをしていた。一番街にあるいくつかの店をあちこち回りながら、彼女はドレスを選ぶ。
 「似合う?」と、試着するたびに私に訊く。
 「うん、似合うよ。」と私は若造のくせに、大人の男のような口調で答える。荷物持ちは、大人の男のような気分になって、ちょっと嬉しいのであった。ちなみに、それから数日後のクリスマスパーティーに私は呼ばれなかった。彼女は、彼女の女友達数人と連れ立って、アメリカ人の多くやってくるホテルのパーティーに参加した。アメリカ人の若い男共とダンスを楽しんだということである。「とっても楽しかった」とのこと。

  コザ一番街には有名な楽器店、レコード店があり、まだ私がギターを掻き鳴らしていた25年ほど前までは、たまに訪れることもあった。しかし、その後はほとんど行っていない。最近では、沖縄市民会館でオペラのあった5年前に一度、義兄と南京食堂(ショウロンポーの有名な中華料理屋)へ食べに行った3年ほど前に一度、同じ頃に、静岡の美女Kさんと南京食堂目的(閉まっていた)で行ったくらいである。
 私が初めての彼女と乳繰り合っていた当時は賑やかであったコザ一番街であるが、現在は、倭国の地方都市の商店街のようにちょっと寂れてしまっている。コザ(沖縄市)の隣の北谷町にハンビータウンという名の商店街がある。そこが十数年前から若者の街として人気がある。コザ一番街はどうも、そこに客を奪われてしまっているようだ。
 コザ一番街の周辺には面白そうな店が多くあり、ライブハウスなどは、なお健在であるらしい。独特の空気を持った街である。昔の賑やかさを取り戻して欲しいと思う。
     
     

 記:ガジ丸 2007.3.11 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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