ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

王手飛車取り

2005年07月08日 | ガジ丸通信-政治・経済

 「sun sun sun sun sun sun sun sun sun sun sun sun sun sun sun・・・」という声はまさしく、「太陽、太陽、太陽、太陽、太陽、太陽、太陽、太陽、太陽、太陽・・・」と言っているみたいに灼熱の太陽を呼び、沖縄に真夏の到来を告げる。告げるのはクマゼミ。クマゼミが我が住まいの周りにやってきた。今、アブラゼミの声と拮抗している。
 「ジー、ジッ、ジッ、ジッ、ジッ、ジッ、ジッ」というアブラゼミの声もけして音量が小さいというわけではない。ウチナーグチ(沖縄口)で「ナービカチカチ(鍋を引っ掻く音)」という名前があるくらいかしましい。それが朝早く鳴き出し、その1、2時間後にはクマゼミの声が合唱する。クマゼミの声はアブラゼミよりもさらにうるさい。二日酔いでウンウン唸っている朝には「ブチ殺したろうか!」と思うくらいになる。
 澄ました顔で、「ヒヤヒヤしたね」と言い、「まあ、良かったね」とうっすら笑みも浮かべている。まったく余裕しゃくしゃくといった濃い墨総理のことを、「ブチ殺したろうか!」と内心思っている自民党反対勢力の議員さんたちは何人もいるに違いない。
 将棋で言えば飛車角クラスの、彼らにとってみれば大切な支持母体、金づる、利権の温床が消えるかもしれないのだ。濃い墨の信念か知らんが、公約したのか知らんが、そんなの知ったこっちゃないのだ。「You say 民営化」は何としても阻止しなければならぬのだ。ところが、濃い墨の野郎ときたら強引に事を進めやがる。しかも、民営化法案が通らなければ衆議院を解散するなんてぬかしやがる。アホか!今解散してみろ。自民党は大敗するぞ。あるいは分裂するぞ。いずれにせよ、自民党がぶっ壊れるぞ!自民党がぶっ壊れるということは飛車角が無くなるどころではないぞ!王様が消えるということだぞ!
 なんてことを思っているかどうかは知らないが、少なくともすごく腹を立てているということはテレビの報道からしっかりと伝わってくる。「You say 民営化」について、それがいいのか悪いのか、私は不勉強なのでよく判らないが、改革を行おうとしているものと、現状を維持しようとしているものとの争いとして私は見ている。織田信長がそうであったように改革者は敵を作る。濃い墨総理が危ない目に会わないことを願う。
 「You say 民営化」法案が国会を通って、じっさいに民営化されたならば、濃い墨の若い頃からの信念で、政治家としての公約でもあることが実現することになる。修正案のせいで骨抜きになったとの批判もあるが、しかし概ねは、それだけでも国民に対する彼の約束の一つは果たされたということになる。もし、「You say 民営化」法案が廃案になったとしても、衆議院が解散になって、自民党が分裂してぶっ壊れたとしたら、それはそれでまた、「自民党をぶっ壊す」と言った彼のもう一つの約束が果たされることになる。
 毎日のテレビのインタビューに答える濃い墨総理が、余裕の笑顔を見せているのは、どっちにしろ約束の一つは果たされるという余裕なのかもしれない。今回の「You say 民営化」に関わる騒動は、彼にしてみれば王手飛車取りのお得な戦術なのかもしれない。

 記:2005.7.8 ガジ丸

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