ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

自然の音楽

2011年01月06日 | 沖縄01自然風景季節

 旧暦4月から5月(今年は5月5日が旧暦4月1日)頃のことを沖縄では若夏と言う。若夏の頃は梅雨(沖縄では概ね連休明けから6月20日頃まで)でもあるが、晴れた日は爽やかだ。窓を開け放していれば気持ちの良い風が入ってくる。薄手の毛布1枚か厚手のタオルケット1枚を掛けてちょうど良い。気持ち良く眠りに入ることができる。
 気持ちの良い中、このまま朝までぐっすり寝たいのだが、しかし最近、明け方に目が覚めることが多い。近所の鳥たちもこの季節は気持ちいいみたいで、明け方から煩く鳴く。で、目が覚める。まだ日の出てない時刻だ。その時刻に、特に煩い奴がいる。

 奴は4月の初め頃から煩く鳴いていた。その声はきれいなんだが、2、3秒のフレーズを果てしなく繰り返すので煩く感じる。彼は空が白み始めると共に鳴く。で、私は空が白み始めると共に目覚めさせられる。5時頃だ。当然、寝たり無い。少し腹が立つ。
 「お主、いったい何者?」と思う。正体を暴いてやろうと長年押入れに仕舞い込んでいたフィールドスコープを取り出し、ある日の休日、声の主探しをやった。
  声の主は、私の部屋の真向かいにあるナンヨウスギと、部屋のすぐ傍にあるトベラとの間を行ったり来たりしている。トベラよりもナンヨウスギにいる時間が長くて、トベラはまた、葉が茂っていて、声の主の正体が見づらい。で、スコープは向かいのナンヨウスギに照準を合わせた。そして、午後になって、声の主を捉えることができた。
 声の主はメジロであった。じつは、それより数日前にトベラから声が聞こえ、そこにメジロを発見し、その写真を撮ってあった。しかし、メジロはチーチーとかピーピーとか鳴くものと覚えていたので、その時は、声の主がメジロという確信を持てなかった。おそらく、そのメジロは雄で、その煩い鳴き声は囀(さえず)りなのであろう。

  東の空が白み始めた時刻からメジロが大声で歌う。あんまり煩くて、しかも長時間ひとところで鳴くので睡眠妨害となっている。それから20~30分経つとタイワンシロガシラが加わる。これもまた声が大きいので煩い。スズメも朝から鳴いているが、これはたいした音量では無い。ヒヨドリもやってくる。タイワンシロガシラと同程度の音量で、しかも彼らの声はギャーギャーといった叫び声なのでとても煩い。幸いにも、ヒヨドリはお寝坊さんみたいで、朝早くからはやってこない。
 その他、煩いとは感じないが、ウグイス、イソヒヨドリ、キジバトの鳴き声も聞こえてくる。遠くからニワトリの鳴き声も聞こえる。

 煩くて、朝早く起こされるのは迷惑なんだが、周りに鳥の鳴き声が多いというのは良い環境なのだと思う。周りには鳥に限らず、夏になればセミが騒ぐし、虫の声も多いし、湿った日には蛙の声もよく聞こえる。家の中にはヤモリがいて、時々鳴く。
 『ふらここ』のまりこさんがブログに、『鳥に教わったもの』という題で「人間が鳥から教わったものがある。音楽とファッションとダンスだ。」といった内容のことを書いている。そうだ、確かに私は教わっている。鳥だけで無く、虫や風や葉擦れの音などからきっと自然の音楽を教わっている。だから、私の作る曲は田舎臭いのだ、たぶん。
     
     

 記:ガジ丸 2008.5.6 →沖縄の生活目次 →音(鳥たちの声)

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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