ガジ丸が想う沖縄

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命懸けの営利農業

2015年06月19日 | ガジ丸通信-環境・自然

 「同級生のNがハウス栽培の農場を経営していて、今忙しく、人手を欲しがっている。そこでアルバイトやらないか?」と友人のGから話があり、梅雨時は畑仕事のできない日が多かろうと予想されたこともあって快諾し、5月14日からバイトを始めた。
 労働時間は概ね週休2日で朝7時から11時までの4時間。ハウス内は暑いと噂に聞いていたが、ギラギラの太陽がガンガン照りつけ始める頃には終業となり、しかも梅雨時、雨や曇りの日ならさほど暑くはならないと予想していた。だが、しかし実際は、雨や曇りの日でも暑く、晴れた日は非常に暑く、朝7時から暑かった。あんまり暑いので、バイトを始めた数日後に温度計を持って行ってハウス内を計ったら48度あった。
 以降、夏に向かうに連れて日増しに暑くなり、6月8日頃からはギラギラの太陽が本気になってガンガン照りつけた。「まるで真夏のような暑さだぜ」と思っていたら、例年より2週間も早く梅雨が明け、「まるで」ではない、正真正銘の真夏となった。

 夏のハウス内、真夏でなくても、5月でも晴れていたらとても暑い。そこで肉体労働をするのはまったく苦行である。緊急の待ったなしの便意を催した時は歯痛も忘れるみたいに、ハウス内のあまりの暑さは、肉体労働で使う筋肉の疲れを感じないほどだった。
 それでも働いた。滝のような汗を流し、たっぷり疲れて、家に帰るとぐったりする日が続いた。そして6月の初め頃からだったか、朝起きると肩凝りしていることに気付いた。以前勤めていた職場では丸一日パソコンとにらめっこしていて肩凝りは日常だったが、そこを辞めてからは肩凝りは消えていた。なので数年ぶりの肩凝りであった。「もしや」と思って血圧を計ると160を超えていた。肩凝りと160超えは数日続いた。

 真夏のハウス内は異常に暑くなり、15分で上半身びっしょり、30~40分もいるとズボンやパンツだけでなく靴下までびっしょり汗で濡れるほどとなる。「何じゃいこのバカ暑さ!」と思って6月11日、室温計は50度までしか計れないので100度まで計れる水温計を持って行って調べたら午前10時半で58度もあった。
 58度なんて人の住める世界では無い。そんなところで午前中働き、午後は炎天下で畑仕事を続けた私の体は、もうすぐ還暦というオッサンの体は耐えきれなかったようで、翌朝の血圧が前代未聞の170超えとなった。命の危険を感じた私は、バイト先のN社長にメールし、明日から夏が終わるまでバイトを休むと連絡し、了解を得た。
          

 それにしても、農業で儲けるのは命懸けのようだ。5月で48度、6月で58度にもなる地獄のような暑さのハウス内、これからさらに暑くなるはず。少しでも無理したら倒れるだろう、運が悪けりゃあの世逝きとなるであろう。まさに命懸け。
 私が露地で農業をしていると聞いたN社長は、「露地栽培では、生活できるほど金を稼ぐのは無理」と断じた。N社長は必要経費を支払い、従業員に給料を支払ってもなお、自分の家族が生活するに十分の利益を得ている。経営手法、販路獲得などいろいろ努力していると思うが、ハウス栽培でないと確実な生産ができない、確実な生産がないと顧客を掴めないということであろう。それでも私は、夏のハウス労働は避けたい。私のように自給自足できればいいさ、金儲けは少しでいいさ、くらいの方が農業は楽しいはず。
          

 記:2015.6.19 島乃ガジ丸

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