ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ウリハムシ

2011年07月23日 | 動物:昆虫-甲虫目

 オレンジ色の憎い奴

 畑のゴーヤーはゆっくりながらも、何とか育っており、今(6月19日)、15センチほどの実を2つ、5センチほどの実を2つ付けている。5月の初めに梅雨入りしてからずっと天気が悪く、その間、晴れたのは数日しかなかったのではないだろうか。そのせいでゴーヤーの生育もそう順調であるとは言えない。
 太陽は顔を見せず、でも気温は高い。湿度は、部屋の畳が湿って感じるほどに高い。机の下のフローリングの床が、一面白いカビに覆われていた。カビに囲まれ、オジサンの体調も少しモヤーっとしていて、長寿への道が順調であるとは言えない。

  ゴーヤーと同時期に植えたナーベーラー(ヘチマ)は数日で消えた。その2週間後に植えた苗も数日で消えた。さらに、1週間後の苗も、その2週間後の苗も数日でことごとく消えた。降り続く雨で水腐れしたのでは無い。日照不足で枯れたのでも無い。
 ナーベーラーを消し去った犯人はウリハムシ。最初の植え付けの時に、ナーベーラーの葉にウリハムシが付いているのを見ていた。ウリハムシは毎年、私の畑のウリ類を食害する。見た目はきれいな色をしている。が、私には、オレンジ色の憎い奴なのである。
     
 虫に対抗する武器を私は持っている。コーレーグスだ。島トウガラシをアルコール度数43度の泡盛に漬け込んだものだ。農薬のような毒性は無いが、人間の皮膚にかかってもすごくヒリヒリするほど威力は強い。その武器を4つのナーベーラーには使わなかった。コーレーグスは水に流れるので、雨の日にはあまり役に立たないからだ。
 5度目の苗の植付け時、その日は曇っていたが、翌日は晴れるとの予報。植えた後、苗にコーレーグスを振り撒く。翌日、天気予報は当たり、その後も、大雨は数日無かった。そのお陰でナーベーラーは5度目の正直。今、1mほどにまで伸びている。天気が良くなれば、1週間後からは新鮮なゴーヤーを食い、1ヵ月後辺りからは新鮮なナーベーラーを食うことができる。オジサンの長寿への道も順調に進むようになるであろう。

 
 ウリハムシ(瓜羽虫・瓜金花虫)
 ハムシ科の甲虫 体長約7~8ミリ 方言名:アカマヤ
 日本全土に分布し、沖縄では周年発生する。
 ウリ類の葉を食害するのでこの名がある。特に芽生えの頃の幼葉を好むので、これに狙われると作物は育たない。幼虫はウジ状の形をしており、ウリバエとの別称がある。これもまたウリ類を、これはまたその根を食害する。上から下から攻撃されては作物もたまったものではない。私のヘチマが4度も殺られたように、数日で枯死する。
 運良く育った作物にもウリハムシはたかってくる。葉だけでなく、花や果実も食う。でもまあ、十分大きくなった作物は、そう簡単には死なない。
 
 横から

 記:ガジ丸 2005.6.19 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行