ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

キイロショウジョウバエ

2011年06月25日 | 沖縄の動物:昆虫-双翅目(ハエ他)

 羨ましい突然変異

 私の祖父は、私が小学生の頃に亡くなっている。歳は七十代半ばだったと覚えている。祖父は禿げていた。ザビエル禿げあった。正面から見ると角刈りに見えたが、上から見ると、頭頂部の半径数センチの円内には髪の毛が無かった。これはよく覚えている。
 私の父もザビエル禿げである。彼は現在、祖父が亡くなった歳と同じに位になるが、四十代から禿げ始め、今はもう全体的にもだいぶ薄くなってきている。
 私もまたザビエル禿げである。私は三十代後半から薄くなり始めた。私は確かに父の息子で、祖父の孫であることを確信したのであるが、ところがどっこい、私は粘っている。自作の禿げ(無い)薬で何とか禿げの進行を食い止めている。祖父や父のレベルに達するにはまだまだ長い時間を要しそうなのである。代々続く遺伝は私の血にも間違いなく流れてはいるのだが、日々の努力によって遺伝の発現を阻止しているわけである。
 私の弟は禿げていない。彼も中年と呼ばれる歳になったが、まだ髪の毛はフサフサである。弟のような事例を突然変異と呼ぶのかどうかは知らないが、羨ましいこと。

  キイロショウジョウバエは突然変異の発見の元となり、遺伝学に大きな貢献をしたハエである。そのことから、ショウジョウバエという名前は私もよく知っていた。しかしながら、周りにいくつも飛んでいるハエのどれがショウジョウバエなのかは知らずにいた。
 我々が(首里近辺のごく一部かもしれない。方言辞典に載っていない)シーベーと呼んでいる、台所の生ゴミなどに寄ってきて日頃煩く感じているハエを写真に撮った。身近にたくさんいて、鬱陶しい奴なので、そのうちその正体を調べてやろうと思っていたもの。ごく小さな(2ミリ)ハエなので、接写のできる新デジカメでなければ撮れなかった。

 
 キイロショウジョウバエ(黄色猩猩蠅):双翅目の昆虫
 ショウジョウバエ科 日本全土、南西諸島、世界各地に分布 方言名:シーベー
 ショウジョウバエはショウジョウバエ科のハエの総称で、複眼が赤いところからショウジョウ(猩猩:中想像上の怪獣。朱紅色の毛をしている)という名。本種の体は赤褐色であるが、まあ、目の色に比べると黄色っぽいということからキイロなのであろう。
 赤い眼が特徴の本種だが、1910年、アメリカのモルガンにより白目の突然変異体が発見された。そこから物語が始まる。遺伝学の研究に大きな役割を果たしたハエ。
 台所の生ゴミを溜めている辺りでよく見る。果実や茶滓などで繁殖するらしい。梅雨時と秋に発生が多い。体長2ミリ内外とごく小さなハエ。成虫の出現時期は周年。
 
 横から

 記:ガジ丸 2006.3.8 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行

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