ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

調子に乗って

2009年06月19日 | ガジ丸通信-社会・生活

 隣の住人が半飼いしているネコは、自由でありながら食うに困らない身分である。半飼いというのはつまり、そういうことを言う。家への出入りは常時自由で、餌はいつでも貰えるということ。そういった身分が、彼を横着者にしている。
  私の部屋の周りをウロチョロし、私の畑のシマラッキョウの上を昼寝場所にして、私を見ても逃げようとしない。奴が寝そべっている辺りのシマラッキョウは、お陰で生育が悪い。「コノヤロー、人が下手に出てりゃいい気になりやがって!」と思うが、他人のネコなので、蹴飛ばすこともできない。蹴飛ばす振りをして追い払うだけ。

 自由でありながら食うに困らないというのは、生きる上で大きな自信になる。その自信は時に、鼻持ちならない態度として現れる。隣のネコのような奴だ。シマラッキョウの上で寝そべって、こっちが睨んでも、「何だ、文句あっか?」というような態度。
 「食うに困らないからといって、調子に乗るんじゃ無ぇ。」と私は思うのだが、向こうにしてみれば、「別にお前に食わして貰っているわけじゃねぇ、俺がどこで何しようと、とやかく言われる筋合いはねぇ。」ということなのであろう。
 「ケンカすれば俺の方が強いぞ!」と思うのだが、だからといって、暴力を振るうなんて真似はしない。勝つと解っているケンカをするほど私はお調子者では無い。「こっちは譲歩してるんだ。そっちもせめて畑の作物を荒らすようなことはするな。」などと、ネコを睨みつけてテレパシーを送るだけだ。むろん、ネコは聞かないが。
          

 「極東の安全のために必要なことだ。」と偉い人がおっしゃる。「沖縄県民はそのことを理解しなければならない。」ともおっしゃる。名護市に新たな軍事基地を建設するのは必要なことだから、沖縄県民は駄々をこねてはいけない、我々の言うことを大人しく聞きなさい、多少のことは我慢しなさい、ということである。
 彼(その偉い人のこと)の表情を見ると、「何でこんな明白なことが理解できないんだろう、バカを相手に説明するのは疲れるぜ。」という感じを受ける。「俺たちはわざわざ太平洋を越えてやってきて、家族や恋人とも離れて、お前達の安全を守ってやっているんだぞ。ありがたいと思え。」という風にも見える。
  「頭良いからといって、ケンカが強いからといって、調子に乗るんじゃ無ぇ。」と私は思うのだが、向こうにしてみれば、「調子に乗ってるわけじゃない。これが最も合理的な考えであり、ごく当然のことだ。」ということなのであろう。

 名護市以外の場所では、受け入れ地を選定し、地元を説得し、など、計画、設計、実施するのに時間がかかり過ぎる。海外移転では米軍に日本国からの金が入らない。私が彼の立場なら、シビアな考えをする私なので当然、「名護移転でGO」だ。
 しかし、私ならそれが「ごく当然のこと」などとは思わない。なので、あれこれ説明して、「沖縄県民には本当に迷惑をかけるが、実に申し訳ないのだが、ここは一つ譲歩してもらえないだろうか。」などと頭を下げて頼むようなことだと思う。
 ※もちろん、頼まれたからといって素直に応じることはない。言い成りになる必要は無い。ならどうするかについては、ちょっと考えてみたが、長くなりそうなので次回。
          

 記:2009.6.19 島乃ガジ丸

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