ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ミンカー相手に大声

2012年06月22日 | ガジ丸通信-沖縄関連

 ミンカーとはウチナーグチ(沖縄語)だが、おそらくウチナーグチと言えど、日本全国に意味は通じないと言えど、差別用語になるかもしれない。耳の不自由な人という意味の差別用語である和語○○○と同じもの。ではあるが、ミンカーである人を差して「あの人はミンカーだから」と言ったって、別に差別しているとは、私は感じない。「あの人は男だから」とか「あの人は太っているから」などと同レベルの区別用語だと思う。
 ということで、もしかしたら差別用語と受け取られるかもしれない言葉を、ここでは単なる区別用語として用いる。念のため付け加えるが、耳の不自由で無い人に対し「ミンカーひゃー」と言ったりするとそれは侮蔑用語となってしまう。気を付けよう。
 さて、「ミンカー相手に大声」とは私の造語である。「暖簾に腕押し」、「糠に釘」、「馬の耳に念仏」などと似たような意味となるが、ちょっとだけ違う。

 ウチナーンチュは忍耐強い、とは私は思っていない。いや、女はそうかもしれないが、少なくとも私の周りの男共は、私も含め忍耐強く無い。「へたれ」が多い。いや、へたれというより「諦めが早い」と言った方がいいかもしれない。頑張れば何とかなるとはっきり判断できるものなら多少頑張るが、努力が報われるかどうか判らないものについてはあまり頑張らない。石に齧りついたりはしない。南の島の気質だと私は思う。
 そんな気質のウチナーンチュ達だが、たまには大声をあげる。
 「こんなこと許されるか!」
 「耐えられない!」
 「俺たちは奴隷じゃないぞ!」
などと大声をあげる。「諦め」気質のウチナーンチュが「NO!」と大声をあげる。

 1995年10月、8万人余りの大声が集まった。その年9月に起きた米兵による少女暴行事件に、諦めが早く、大らかな性格を持つウチナーンチュも怒ったのだ。怒って集まったのだ。集まって、何とかしようと沖縄の基地被害を世界に発信したのだ。
 その大声はしかし、ほとんど届かなかったみたいである。どうやら、ウチナーンチュが最も届いて欲しいと願う相手はミンカーばかりのようであった。その日から12年近くが過ぎてもなお、基地は変わらずであり、今むしろ強化されようとしている。
  2012年6月17日、つい五日前のこと。宜野湾市民大会が開かれた。過去に多くの事件事故を起こしたにも関わらず、あろうことか、オスプレイ配備などと米軍はさらに基地機能を強化しようとしている。そんな米軍の傍若無人と、それを認め、擁護しようとする日本国政府に抗議するために5千人余りの大声が集まった。

 断っておくが、私は1995年の8万人余りにも、先日の5千人余りの中にもいない。私がそういった集まりに参加しないのは、声をあげることが無駄なことだと思っているわけではけして無い。そういった努力が、例えば高江では5年、辺野古では9年もの間、基地建設を阻止し続けている力となっている。「馬の耳に念仏」はどんなに努力しても効果が無いという意味になるが、「ミンカー相手に大声」はそれとはちょっと違う。「たとえ相手がミンカーだとしても、大声をあげ続ければ効果がある」ということになる。
          

 記:2012.6.22 島乃ガジ丸

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