ガジ丸が想う沖縄

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大量消費推進媒体

2011年08月26日 | ガジ丸通信-社会・生活

 地上デジタル放送が始まって、というより、貧乏オジサンがテレビを観られなくなってから一ヶ月が過ぎた。12~14日の旧盆に数時間ずつは実家にいて、実家には地デジ対応のテレビもあったが、侘びしい貧乏オジサンは1秒たりともテレビを観なかった。テレビを観なかったからといって、一人暮らしの侘びしい貧乏オジサンに不満は無い。
 中日の13日の夜、従妹の家で、彼女と彼女の娘の女子高生がテレビを観ていたので自然とそれが私の目にも入った。7月24日12時前以来のテレビだ。私は「韓国ドラマだな」と認識しただけで、その後はテレビに目を向けることはほとんど無く、もっぱらオバサンと少女とのユンタク(おしゃべり)を楽しんだ。今週日曜日、実家の掃除、整理整頓をやった。朝食時にテレビを観た。でも、15分で飽きて、消した。後はラジオ。

 「無ければ無いで済むテレビ」なんてキャッチコピーのコマーシャルを誰か作ってくれないだろうか。誰か?って、例えば、ラジオ大好きの人とか、読書大好きの人とか、散歩大好きの人とかだ。AKB48の可愛い子たちが集まって、ラジオを聴いて、何やらキャーキャー騒いでいる。「ラジオ好き 無ければ無いで済むテレビ」と字幕が映る。
  まあ、しかし、ラジオもマスコミの内なので、これでは「目糞、鼻糞を笑う」みたいになってしまう。うん、じゃあ、夕焼けの見える窓際に、菅野美穂が腰かけて静かに本を読んでいる。菅野美穂は難しい顔したり、ほほ笑んだり、顔だけで心を表現する。本を読んでそうなっていることが見ている人に伝わる。さらに、いかにも「読書って楽しそう」って気分も伝わる。そこで「読書好き 無ければ無いで済むテレビ」と字幕が映る。
 なんてことを考えたが、そのコマーシャル、何を使って人々に知らせるかってことになると、もっとも効果的なのはテレビとなる。パラドックスだ!
          

 「ラジオもマスコミの内、目糞、鼻糞」と書いたが、何が一緒かといって、見たくないもの、聞きたくないものも勝手に見せたり聞かせたりするところ。もちろん、私好みの音楽やら情報やらだけを番組にして欲しいなどとは思っていない。そんなことしたら観る人聴く人は極端に減り、テレビもラジオも商売が成り立たなくなる。
 ただ、テレビ観ない生活が一ヶ月過ぎて思うに、テレビは「あれも買え、これも買え、もっと買え」と大量消費を半強要している圧力団体のようだと感じる。「これが無いと幸せにならないぞ」とさりげなく脅しているようにも思える。

 もう一つコマーシャル。質素に、地道に、淡々と人生を歩いているナチュラリストの役がよく似合う高倉健さんに登場して頂く。山道を一人で大地を踏みしめるように高倉健は歩いている。鳥の声に耳を傾けたり、花の匂いを感じたりしながら歩いている。
  そんな中、今までとは違う風が体をすり抜けていくのを感じ、ふと立ち止まり、そして振り返る。そこには鹿、狸、リスなどの動物たちがこっちをずっと見ている。そこへ字幕が流れる。「脱テレビ 脱原発と 森は言う」、カメラは動物たちに寄り、鹿の目をズームアップする。そこから健さんにパン、健さんは空を見上げている。
 そのコマーシャル、何を使って人々に知らせるかってことになると、もっとも効果的なのはやはりテレビとなる。あー、何というパラドックス。
          

 記:2011.8.26 島乃ガジ丸

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