ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

水を得た魚みたいな

2017年04月28日 | ガジ丸の日常

 今年1月6日付ガジ丸の日常『最高のおもてなし』で、部屋がきれい、庭がある、隣に住む大家さんが親切であることなど新居の住み心地の良さを述べ、また、静けさを好む私にとって、周りの環境が静かであることが最高のもてなしであるとも述べ、さらに、1月31日付沖縄の食物『島豆腐』では行商の豆腐屋池田屋の島豆腐がとても美味しくて、これも新居の良い点に加わったと述べ、新居とその環境にはとても満足していることを書いてきたが、その後、時が経つに連れて新居の利点は他にもあることに気付いた。

 車の運転が嫌いな私は、畑の近くにアパートを借りて、なるべく運転時間を短くし、環境問題というよりも経済問題の観点からガソリン消費量を抑えるように、できれば徒歩通勤したいと現在の畑ナッピバルを始めた頃から願っていた。そしてやっと、そう願ってから4年余も過ぎた去年の12月、その願いが叶った。家から畑まで車で約2分。ということで、車を運転する時間が短くなったということが利点の1つ。
 その2分間の道程には副産物もついた。道程はほぼ農道、行き交う車も少なく、歩く人も少ない。従って、運転に細心の注意を払うことなく行き帰りできる。交通量が少ないということはもう1つ利点がある。前のアパートからだと、朝夕のラッシュ時には道がとても混むので、その時間帯を避けて通勤しなければならなかったが、今はそれが無い。いつでも何時でも畑に行けて、いつでも帰ることができる。寝坊しても焦ることは全く無い。ということで、出勤退勤時間に制限が無いことも利点の1つに加わった。
     

 そして、良いことばかりの新居に先週、またも良い点を発見した。それは既に、噂では聞いていたことで、なかなかその機会を得ることができなかったのだが、今週水曜日(12日)、引っ越してからずっと気になっていたサシミヤーに、ついに入った。
 サシミヤー、漢字で書くと刺身屋、これを沖縄語読みするとサシミヤーとなる。和訳すると魚屋さん、または鮮魚店となる。子供の頃、近所にサシミヤーがあって、「サシミヤー行ってマグロの刺身を半斤買っておいで」などとお使いに出されたりした。
 今(いつ頃からか、もう30年くらい前からか?)、刺身はスーパーで買うものとなっているが、刺身やその他の料理に用いる魚は。昔は概ねサシミヤーで買っていた。昔ながらのサシミヤーは、私が子供の頃に比べたら激減している。そんなサシミヤー、

 新居に越す前、不動産屋に新居を案内された時にその存在は気付いていた。昔ながらのサシミヤーが近所(20mほど)にあることを。新居の大家さんから、そして、近所の爺様からも「美味しいよ」と噂を聞いていてずっと気にはなっていたが、楽しみは最後に取っておく性格の私、我慢に我慢を重ね、延ばしに延ばしていたサシミヤー訪問。
 中に入ると、先客が1人いて、その客が買い終わるのを待っている間、店内を眺める。子供の頃近所にあったサシミヤーと同じような造りで同じような広さ(6畳ほど)。鮨屋のようなカウンターがあって、その上に鮨屋で言うところのネタケースがあり、カウンターの一部には商品である寿司のパックがいくつも置かれている。中では右手に親父さんが調理している。左手には流しがあり、親父さんの息子らしき若者が何やら動いている。客が立つスペースも狭く2畳ほどしかない。右手の壁にホワイトボードがあり、今日の商品とその値段が書かれてある。マグロ1斤2000円とか書かれてある。
 「おっ、昔ながらの計量単位だ、昔堅気の親父かも」と少し嬉しくなる。ちなみに、
 斤(きん)は、「重さの単位。一斤は十六両。「食パン半斤」日本では、古くは唐代の制により一斤は約五九七グラム。」(広辞苑)とのこと。

 「白身魚はありませんか?アカジンとかアカマチとかシルイユーとか?」
 「無いねぇ。今、白身は高いんだよ、うちのような小さな店では扱えないよ。」
 「シロイカの生の刺身は無いですか?とても美味しいと噂に聞いているんですが?」
 「無いねぇ、茹でたものならあるけどね。それより何にする?」と言った親父の顔は少し苛立っているように見えた。「ゴタゴタ知ったかぶりしていないでさっさと買って、さっさと帰れよ。次が待っているだろう!」と思っていたのかもしれない。帰り際、
 「最近、近くに越してきたのでちょくちょく買いに来ます。」と言うと、
 「はいはい」とこっちを見ずに面倒臭そうに答えた。そんな扱いされても私はちっとも悪い気分ではない。「やはり、昔堅気の親父だぜ」と思っただけ。
     

 その日は、パック入りのマグロの寿司500円也を購入した。ネタは普通の大きさ、シャリは普通の半分の大きさの寿司、ネタのマグロが美味かった。久々に美味いマグロを食った。「新鮮で美味しいよという噂はガセではなかったようだな」と思った。
 家の住み心地は良く、周りの環境も良く、美味しい豆腐屋が来て、美味しいサシミヤーもあり、私の気分は水を得た魚みたいになっている。10年後には終の棲家を得て引っ越そうかと計画していたが、もしかしたら現住まいが終の棲家になるかもしれない。
     

 記:2017.4.22 島乃ガジ丸 →ガジ丸の生活目次

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