ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ニワトリ

2011年04月11日 | 沖縄の動物:鳥

 戦わされたり、食われたり

 来年、2011年は卯(ウサギ)年。で、ガジ丸でもウサギを紹介しようと思った。近所の小学校に確かウサギが飼育されていたはずと、写真を撮りに行った。ウサギはいた。ウサギ小屋の隣の小屋にはニワトリがいた。これもついでに写真を撮る。
 実は、ニワトリがいることは何年も前から知っていた。彼らのいる小屋は、私の住むアパートから直線距離にして100m程度しかない。朝、その方向から聞こえてくるニワトリの鳴き声を何年も前から何度も聞いている。散歩や買い物に出かける時、小学校の中を通り、鳥小屋の前を通って行くこともあるので、その姿も何度も見ている。
 ニワトリなんてありふれた動物、紹介することもあるまいと思って、今まで写真も撮らなかったのだが、せっかく撮ったので、紹介する。

  私の母は、ニワトリの肉の事を「かしわ」と言った。「かしわ」ってどこの言葉だろうかと今さらになって不思議に思い、調べてみた。「かしわ」は日本語だった。広辞苑に記載がある。「羽毛が茶褐色の鶏。肉が美味とされた」とある。「おー、なるほど、母の実家は金持ちだったらしいから、美味しい鶏肉が食えたんだ」と一瞬思ったのだが、その文のすぐ下に、「転じて、鶏肉」ともあった。「なーんだ、鶏肉一般のことか。確かに、金持ちだったとは言え、それは周りと比べての話だ。沖縄は貧乏だったし、母の田舎はさらに貧乏だったから、美味しい鶏肉が食えたわきゃあ無い」と納得する。
 子供の頃の大晦日、母の作る鍋焼きうどんが我が家の年越しそばであった。母の鍋焼きうどんは「かしわ」が入っていた。カツオと鶏肉の出汁であった。「鶏、年末」というキーワードから、多くの人はケンタッキーフライドチキンを連想するかもしれないが、私はKFCがあまり好きではないので、そのことを先ず思い出してしまった。

 食用の肉としてでは無く、生きているニワトリというと、また別の想い出がある。闘鶏は「とうけい」と読むが、確か私の周りでは「トゥイオーラセー」と言った。トゥイは鳥(鶏も)、オーラセーは「戦わせる」こと。
 小学校一年生の時だったと記憶している。祖父に連れられて「トゥイオーラセー」を観に行った。当時、闘鶏場なる施設があった。闘鶏場はすり鉢状になっていて、最も低い中央に戦いの場があって、その周りにベンチが、奥へ行くにつれて段々高くなるように置かれていた。小学校一年の心優しい少年(私のこと)は、鶏同士が戦うのを観てどう感じたのか、それはあまり記憶にないが、戦いの勝敗がついたと思われる頃、鶏の嘴が足元に飛んできて驚いたことは覚えている。嘴は血に染まっていた。

 
 ニワトリ(鶏) 
 キジ目キジ科の家禽 原種は東南アジア 方言名:トゥイ、ニワトゥイ
 名前の由来、資料は無いが、おそらく「庭の鳥」だと思われる。鶏は広辞苑にあり、奚はニワトリの鳴き声を表しているとのこと。
 肉や卵が食用となり、世界で広く、古くから飼育されている家禽。食用の他、愛玩用として、闘鶏用としても飼われる。元はインドから東南アジア、南太平洋まで広く分布するアカエリヤケイという種で、それが家畜化され、以降、世界で多くの品種が作られた。肉用に、玉子用に、愛玩用にと、用途によって多くの品種がある。
 古くは倭国でも盛んだったらしいが、沖縄では私が子供の頃まで闘鶏が普通にあった。最近は見ないので、もうやっていないのかもしれない。
 沖縄には15世紀頃に伝わったらしい。食用として、闘鶏用として、また、これも私が子供の頃は見かけたことのあるものだが、鳴き声を楽しむためのニワトリもいた。ウタイとかチャーンといった品種。肉卵用としては戦後輸入された種が主流となっている。
 多くの品種があっても、雄鶏に鶏冠(とさか)があることは共通の特徴。

 記:ガジ丸 2010.12.17 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« キョウジョシギ | トップ | 少量消費生活 »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。