ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

畑小屋の野望-希望編

2014年02月18日 | ガジ丸の日常

 ほぼ完成していた畑小屋を台風に吹き飛ばされ横倒しにされ、その修復を行う。大部分を解体し、立て起こし、解体した分を組立てる。屋根があり、壁があり、ドアと窓がある台風前の状態に10日間かけて戻した。ここまでは一度やった作業の繰り返しだが、この後からはかつて一度もやったことの無い作業となる。雨樋の取付け。
 10月11日、雨樋設置作業を始める。先ずは勾配を確認する。水タンクは左側にあるので樋は左端より右端が少しでも高くなければならない。樋受け金具は垂木(屋根を受ける角材)に設置するので、垂木の一番右端の上部から左端の下部まで水糸を張り、勾配を見た。勾配は意に反して左から右に下がっていた。右側の柱を再設置する際、左の柱から繋がる梁が水平であるかどうかの確認を怠ったせいである。反省。
 もう一つ問題があった。小屋のトタン板は垂木の先から2~3センチほどしか出ていない。ところが、樋受け金具を試しに設置してみると金具の樋を乗せる部分は垂木の10センチほど先になっている。このままではトタンから滴る雨水は樋に流れずそのまま下に落ちてしまう。樋受け金具の構造を予め調べておかなかったせいだ。反省。
     
 勾配の問題と金具の問題、両者を一気に解決する方法を考えた。樋受け金具を設置する部材を別途作り、それを垂木に取り付け、その部材に金具を取り付ければいいのだ。たぶん、それで上手くいくはず。しかし、その日その作業は行わなかった。
 台風21号が発生し、沖縄島へ向かうかもしれないとラジオのニュースから流れた。一ヶ月半かけて作成した畑小屋を台風に倒されて、10日かけて台風前の状態に戻した。時間と金と手間のかかった小屋をまたも台風に倒されたくは無い。ということで、小屋を固定するアンカー設置作業を、雨樋設置を中断してまで始めたわけ。
     
 アンカーに用いる金具は先に輪の付いている鉄筋だが、前のそれは長さ40センチ程のもの、今回それを60センチのものに替えた。アンカーを固めるコンクリートも前は30センチ程の深さしかなかったが、今回は70センチの深さにし、たっぷりコンクリートを流し込んだ。ただし、コンクリートは撤去の際に面倒なのであまり使いたくない。そのようにしたのは7本ある柱のうち、最も弱いと思われる右端手前の柱だけで、後の6本は前と同じ長さの鉄筋で、固めるコンクリートを少し増やしただけで済ませた。
 それで台風に勝てるかどうか確信は無いが、いやいや、17号のような猛烈台風が2度続けて襲うなんて前例のないこと。そんなこたぁ無いと思い、それで良しとした。

 10月12日は他の作業をし翌13日、雨樋設置の続きを行う。途中、不足分の材料を買いに行ったが、3個必要なエルボーという器具を2個しか買わないというトンマなことをやって、完成には至らなかった。反省。水タンクの設置は概ね終了。
 14日、別用があって畑には午後から、小屋周辺の整地、畑本来の収穫という目的のための草刈り作業を行う。小屋作りが畑の目的では無いのだ。
      
 15日、雨樋の足りない部材エルボー1個を買い、雨樋を完成させる。樋から続くパイプが水タンクに流れるようにできた。んがっ、水タンクへ続く最後のパイプが小屋の窓が開くのを邪魔していることに後で気付く。トンマなことをまたもやってしまった。またも反省。トンマなことはさておき、室内の道具置き場となる棚は概ね完成。
     
     
 残るは室内のベッド兼用ベンチと、外のベンチとテーブルだが、それらは小屋作りに比べれば楽なもの、3日もあれば作れるもの。その前に台風21号だ、迷走して沖縄島に来るかどうかよく判らないのだが、来た時のための備えをする。
 16日、小屋を押さえるためのロープを張り、埋め込んでない柱2本の傍に支柱を深く埋め込んで、その支柱と柱を金具で繋ぐ。これで風速50m程度なら小屋は持ち堪えるであろう。今年はもう17号のような最強台風は来ないと予想し、17号のような最強台風にも負けないような補強は来年に回すことにした。
     
 17号のような最強台風にも負けないような小屋作り、その方法は他にもある。
 今回の畑小屋は細い割に背が高い。細くて背が高ければ風に倒されやすい。高さ3mなら幅と奥行きも3mにして、ずんぐり形にすれば風により強いはず。
 コンクリートはなるべく使いたくないが、基礎だけはコンクリート流し込みとし、土台はしっかりさせるつもり。土台と小屋をしっかり繋げばさらに強くなる。
     
 終の棲家を建てる際には、ずんぐりした形のしっかりした土台の小屋にするつもり。土台となる幅3m、奥行き3mの基礎は流し込むコンクリートの量も多いだろうが、機械を使わず手練りでできる範囲内だと思う。「一人手作業で終の棲家を建てる」ことに拘っている。材料さえあれば、機械に頼らず、他人に頼らず家を建てられるってこと。
 畑から採れる作物で自給自足し、自作の家に住むことを目指している。畑の作物で自給自足できるかどうかの実験結果はおそらく1~2年後に判明するだろうが、小屋を一人で建てられるかどうかという実験結果は、今回で概ね成功したと言っていい。

 「畑小屋の野望」の野望は「一人手作業で終の棲家を建てる」ということだが、それは食料の自給自足も含めて「一人で生きて行ける」に繋がっている。ただしかし、私は「一人で生きていきたい」わけでは無い。荒野にポツンと一人残された時に私は生きて行けるだろうかと考えた時、そんな実験をしてみたいと思ったのだ。
 もちろんそれは、荒野にポツンと一匹残された野犬のように野生の掟が待っている。病気や怪我で動けなくなったら、あるいは年老いて肉体が弱ったら、死ぬだけだ。

 記:2012.10.19 島乃ガジ丸 →ガジ丸の生活目次

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 畑小屋の野望-復活編 | トップ | 自給自足の道、始動 »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。