ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

クロサギ

2013年01月18日 | 沖縄の動物:鳥

 白を黒と言張る詐欺

 「警部、奴が言っていることは嘘です。奴はシロですよ。」
 「いや、シロに見えるかもしれないが、俺はクロだと思う。」
 「しかし、どう見たってシロにしか私には見えません。」
 「シロをクロと言張るには何か意味があるのだろう、それを考えてみよう。」
 「でもしかし、クロをシロと言うなら解るけど、逆のことを言うなんて・・・。」

 などと警察を悩ましかねない鳥がいた。この鳥には私も少し悩んだ。クロサギ。

  クロサギはその名の通り全身が黒いからクロサギ(黒鷺)という名なのだが、全身が黒色型だけでなく、白色のタイプもいて、沖縄には両タイプがいるらしい。私が何を悩んだかというと、「海岸などで単独で見られるシラサギは本種の白色型であることが多い」と文献にあったからだ。すると、今まで見た「海岸などで単独で見られたシラサギ」の中にはクロサギがいたかもしれないということと、去年(2012年)12月、読谷村で見たシラサギはいったいクロサギなのかコサギなのかということ。
 しかしながら、その悩みはすぐに解決した。今まで見た「海岸などで単独で見られるシラサギ」の中にクロサギがいたかもしれないが、でも、少なくとも私がコサギとして紹介した写真のシラサギはコサギに間違いなかったし、去年12月、読谷村で見たシラサギはクロサギであると明確に判断できた。両者には嘴と脚の色に違いがあった。

 
 クロサギ(黒鷺) 
 コウノトリ目サギ科の留鳥 方言名:サージャー(サギの総称)
 名前の由来、サギについては先週のアマサギでも述べたように「サギはしばしば集団繁殖してやかましく騒ぎたてることによるのではないか、騒がしいことの古語がさやぎといい、それが略されたものではないかと『動物名の由来』にある。クロについても資料は無いが、見てすぐに想像がつく。全身が黒いからであろう。
 全身が黒いのは確かにその通りだが、しかし、これがまた面倒なことに全身が白いタイプのものもいて、琉球列島以南では両タイプ見られるとのこと。コサギと大きさも同じ位なので、素人に両者の判別ができるのか?と思ったが、嘴と脚の色で区別がついた。コサギは嘴と足が黒く、本種は嘴は黄緑色で脚は暗黄緑色であった。
 全長63センチほど。沖縄では周年生息し、海岸、河口付近、干潟などで見られるとのこと。鳴き声はグワァーとしわがれた太い声。
 
 クロサギの白色型
 全身が黒色と白色の二つのタイプがあり、写真はその白色タイプ。

 記:2013.1.8 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『検索入門 野鳥の図鑑』中村登流著、株式会社保育社発行

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 女の時代 | トップ | 関わりのある幸せ »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。