ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

チュウサギ

2013年01月04日 | 沖縄の動物:鳥

 人をおそれないサギ

 2008年10月、首里城公園近辺を散歩していて、その施設の一つ龍癉(舟遊びのための池)を歩いていたら、そのほとり、幅2mほどの遊歩道に1羽のシラサギが立っていた。シラサギは池の縁にいて水面を眺めている。餌となる魚を探していると思われた。
 シラサギと書いたが、シラサギと呼ばれるサギの仲間は数種いて、その内の一つダイサギであろうと判断した。ダイサギは既に2006年3月に紹介済みで、まだ紹介していないチュウサギなら良かったのにと思いつつその側を通った。
 「側を」の側は2m幅の遊歩道なのでごく近い、1m少しあるかという側だ。普通の鳥ならすぐに逃げるであろうに、しかし、このシラサギはそのままつっ立っていた。「ほう、龍癉を住処にしていて人に慣れているのかな?」と推理した。
  その後、図鑑を調べると、チュウサギの説明に「人をあまりおそれない」とあり、しかも、ダイサギの生息地は水田、干潟、海岸などで、チュウサギの生息地は草原や農耕地とある。「すると、龍癉のシラサギはチュウサギかもしれない」と一旦は喜んだのだが、撮った写真を見直すと、見た目の特徴はやはりダイサギであった。糠喜びであった。ダイサギの中にも「人をあまりおそれない」奴がいるのであろう。
 なかなか会えないチュウサギであったが、昨年(2012年)、部屋のベランダから写真を撮ることができた。部屋の隣は畑であり、そこに単独でいた。その後、私が借りている畑なっぴばるでも見た。なっぴばるには3度やってきて、いずれも単独であった。

 
 チュウサギ(中鷺)
 コウノトリ目サギ科の冬鳥 日本各地に生息 方言名:サージャー(サギの総称)
 名前の由来、『動物名の由来』に「サギはしばしば集団繁殖してやかましく騒ぎたてることによる」のではないかとあった。「騒がしいこと」の古語が「さやぎ」といい、それが略されたものではないかとのこと。鳴き声は『沖縄の野鳥』に「グァァー、グァァーとしわがれた大きな声」とあったので、それは騒がしかろうと想像できる。
 ダイサギやコサギとよく似ていて、3種まとめてシラサギ(白鷺)とも呼ばれる。本種はダイサギより小さく、コサギより大きいのでチュウサギという名。
 ダイサギは全長89センチ、コサギは全長61センチ、本種は全長69センチで、ダイサギより首も短い。足は黒色をおびる。夏羽のくちばしは黒、目先が黄色、胸と背に飾り羽がある。冬羽のくちばしは黄色、飾り羽は消える。
 私の畑に3度ばかり単独でやってきて、10mも離れていない所でしばらくうろちょろしていたが、『沖縄の野鳥』に「草原や農耕地で単独でいることことが多く、人をあまりおそれない」とあり、農耕地、単独、人をおそれないなどはその通りであった。
 
 横姿 

 記:2013.1.1 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『検索入門 野鳥の図鑑』中村登流著、株式会社保育社発行

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