ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

減り続ける農地

2011年01月06日 | 沖縄01自然風景季節

 友人のHから電話があって、「息子が面接試験のレポートを出さなければならない。題は『3億円あったらどう使うか』で、お前ならどう書く?」とのこと。
 「そりゃもう、当然、貯金。使い道はゆっくり考える。」と答えると、
 「ゆっくり考える時間を与えられているレポートなわけさあ。ゆっくり考えてどうするか?ってことよ。お前ならどう書く?」
 「ほう、ならば、俺にもゆっくり考えさせろ。」と電話を切る。

 「あんなこといいな、できたらいいな。」なんて、私はドラエモンの物語のように妄想癖のある人間だが、3億円あったらなんて過去に考えたことは無い。私の妄想が3億円には及ばないのである。1千万円くらいならあったかもしれない。

 さて、3億円。もしも3億円あったなら、私は農業をする。
 農業従事者の高齢化と後継者不足によって、沖縄には休耕地が多くある。それらの価格を調べると、本島南部で、だいたい30000円/坪、北部だと、だいたい10000円/坪。
 自分一人が生きていく分なら300坪あれば良いが、産業として成り立たせるほどの規模にするなら、その10倍、3000坪は最低必要だと考える。
  本島南部の農地3000坪を購入する。それだけで1億円はかかる。残りの2億円は、その他、もろもろの設備投資、向こう数年の運転資金などに使われる。
 そして、農業体験のツアーを企画する。
 「シマラッキョウを作ってみませんか?」ツアー
 「ゴーヤーを作ってみませんか?」ツアー
 「自分専用のシークヮーサーの木、持ちませんか?」ツアーなどなど。
 それによって、多くの人が農業に興味を持つ。すると、自給自足からほど遠い、日本の危うい食糧事情についても考える。そして、いつか、その人達の中からプロの農夫となるものが多く出てくる。そうなれば、日本に田畑が増えて、自然環境も良くなり、食料自給率も高くなる。安全でエコロジーな日本国となる。めでたしめでたし。
     

  沖縄の農業についてちょっと調べてみた。2005年までの資料があった。その15年前、1990年に4万7千ヘクタールあった農地が、2005年には3万9千ヘクタールに減り、5千8百ヘクタールだった酪農地は逆に、6千4百ヘクタールに増えている。沖縄でも、年を追うごとに穀物野菜の生産は減って、肉の生産は増えているみたいである。先週観た映画『いのちの食べかた』で大量生産されていた牛を思い出す。
 農家の数にいたっては激減している。1970年、6万戸あった農家が、1990年には3万8千戸、2005年には2万4千戸にまで減っている。全国的にも農家数は激減しているが、沖縄のそれは全国平均に比べても著しい減り方となっている。
 農林業で働く人の数はさらに激減している。1970年、9万8千人、1990年、5万4千人、2005年、2万7千人だ。この15年で半減している。

 食は生きる基本だと思う。他国におんぶや抱っこではいけないと思う。自給自足に近付くよう、地産池消で沖縄の日常の食事が賄えるようになって欲しいと思う。沖縄に田園風景が増えることを望む。3億円あったら、微力ながらそれに使いたい。
     

 記:ガジ丸 2008.4.14 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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