ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

フタモンアシナガバチ/ヤマトアシナガバチ

2011年06月25日 | 沖縄の動物:昆虫-膜翅目(ハチ他)

 違いの判るオジサン

 全国的(あるいは世界的)にそうだと思うが、今年の冬の気候はまったくの不順。2月とは思えない暖かい日が続いたと思ったら、3月とは思えない寒い日がある。窓の外、トベラの木は、花が満開に近い状態にあるが、その花を訪れる虫の数が今年は少ない。去年の同じ時期は、クマバチ、ミツバチが乱舞していた。モンシロチョウの姿もあった。が、今は、チョウもハチもいない。メジロが2、3羽いるくらい。
 虫たちも悩んでいるのだろう。3月初旬の暖かい日、ミツバチを何匹か見た。そのミツバチたちも「あれ、春だと思ったのに、早まったかな?もう少し、巣の中で大人しくしておこう。」と思ったのかもしれない。天候不順には虫も困るのだ。

  ハチの類は、クマバチ、ミツバチの他、キアシナガバチ、キゴシジガバチなどが私の住まいの周りでよく見かける。これらはもう覚えた。散歩の途中などで見かけたハチ、2年ほど前までは近所のハチと同じものと思って、写真も撮らなかったが、私もなかなか、違いの判るオジサンになっていて、「おや、これは違うぞ。」と写真を撮る。撮った写真と図鑑を見比べる。今まで知らなかったハチと判る。「へっ、へっ、へっ、やはりな。」と一人静かにほくそ笑む。物知り爺さんになるという願いが、叶いそうな気になる。

 今回紹介するのはアシナガバチと名の付く2種類のハチ。ヤマトアシナガバチとフタモンアシナガバチ。いずれも属名がPollistesとなっている。
 ヤマトアシナガバチPollistes japonicus
 フタモンアシナガバチPollistes chinensis
ヤマトアシナガバチは日本の、フタモンアシナガバチは中国の、みたいである。

 
 フタモンアシナガバチ(二紋足長蜂):膜翅目の昆虫
 スズメバチ科 北海道以南、沖縄島、朝鮮に分布 方言名:ハチャ
 アシナガバチ(脚長蜂)は「スズメバチ科のハチの一群」で、「脚が比較的長い」(広辞苑)ところからその名がある。本種は「第2腹節背板には顕著な2個の円紋があり」(沖縄昆虫野外観察図鑑)ところからフタモンと付く。昆虫について学問したことが無く、その体の仕組みを私は詳しく知らないが、第2腹節背板は腰の辺りということ。
 「潅木林や山麓で見られるが個体数は多くない」とあったが、私は、与那原の海岸近くで群れているのを見た。プレハブ小屋の周辺を何十匹と飛んでいた。小屋の近くには雑草の生い茂った場所があったが、その辺りに巣があったのかもしれない。
 体長は16ミリ内外。成虫の出現は5月から11月。私が見たのは11月。
 
 顔

 
 ヤマトアシナガバチ(大和足長蜂):膜翅目の昆虫
 スズメバチ科 琉球列島、台湾に分布 方言名:ハチャ
  アシナガバチ(脚長蜂)は「スズメバチ科のハチの一群」で、「脚が比較的長い」(広辞苑)ところからその名がある。本種は日本産であるところからヤマト (大和)が付くものと思われる。写真のものはその沖縄亜種。亜種は他に先島(宮古、八重山など)と台湾に分布するタイワンアシナガバチがいる。沖縄亜種と 先島亜種とでは見た目に大きな違いがあるとのこと。文献に写真が無いので、どのくらい違うかは不明。
 民家の軒先や木の枝に営巣するとのこと。アシナガバチはハスの実のような巣を作る。私が見たのは職場の庭。職場には樹木が多くあるので、樹木の生い茂っ た中を探せば、ハスの実のような巣が発見できるかもしれない。本種は攻撃性が弱いようで、巣に触れない限り攻撃はしないそうである。
 体長は18ミリ内外。成虫の出現は周年。鱗翅目の幼虫を食べる。

 記:ガジ丸 2007.3.17 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行

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