ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

煮付け

2012年09月28日 | 沖縄の飲食:食べ物(料理)

 煮付けというメニュー

 先日、埼玉の友人Kが遊びに来て、9月9日から14日まで『宮古諸島オヤジ二人旅』を一緒した。初日は宮古島泊り。宮古島に着いたのはお昼前だったので、ホテルに荷物を預け、近くの食堂へ昼飯を食いに行った。Kが選んだ店は普通の食堂。
 そこでKは、その店の(正式な名称は忘れたが)スペシャル宮古ソバを注文した。スペシャルの所以はソバの上に乗っている具材、豚三枚肉(ラフテ風味付け)、ソーキ(豚の骨付きあばら肉)、軟骨ソーキ(同部位の軟骨部分)、足ティビチ(豚足)、カマボコなど。ボリュームたっぷりだ。野菜はほんの少しの刻みネギのみ。
 私は沖縄ソバ(宮古ソバ、八重山ソバ等も含め)が好物では無いので、ソバ専門店では無い食堂に入って沖縄ソバを頼むことはあまり無い。概ねご飯ものを注文する。そして、もしその店にそのメニューがあればたいてい選ぶメニューがある。煮付けと言う。

 沖縄の食堂には倭国では見かけないメニューがいくつもある。ゴーヤーチャンプルー、ナ-ベーラーウブシー、ソーミンタシヤーなどなど、概ね、野菜と島豆腐と豚肉、またはポークランチョンミート(スパムとかチューリップとか)を一緒に炒めたり、炒め煮したもの。テビチ汁、ソーキ汁なども含め、それらは名前からしてウチナーグチ(沖縄口)なので、沖縄独特の野菜を使った沖縄独特の料理だな、と想像できると思う。
 沖縄の食堂にはまた、名前は和語だが「その中身は何?」と疑問に思うであろうメニューもある。例えば「おかず」、「味噌汁」なんてのがある。「おかず?ってご飯の副食になるものはみんなオカズでしょ?」と思うはず。「味噌汁?って、定食頼んだら普通付いて来るあの味噌汁?それが主役のメニューって何?」と思うはず。
 「おかず」や「味噌汁」については、いつか述べることにして、もう一つ、「これの中味はいったい何?」と思うであろうメニューがある。それは「煮付け」。

 「煮付け」、広辞苑に「煮付」の表記で載っている。「煮付けること。また、煮付けたもの。」とある。「煮付ける」とは何ぞや?で広辞苑、「野菜や魚肉などを調味した汁がしみこんで味がつくように煮る。」とのこと。沖縄の「煮付け」もその通り。
 倭国なら、例えば「カレイの煮付」、「鶏肉の煮付」、「ダイコンの煮付」などと材料の名前が前に付くであろうが、沖縄の「煮付け」には材料名が無い。なので、「いったい何の煮付けなの?」と、知らない人は戸惑う。しかし、私のように知っている人は何ら戸惑うことは無い。「肉や野菜を煮付けた料理である」と認識できている。
 どんな肉や野菜を煮付けたのかは店によって違うが、概ねは、豚肉(三枚肉とかソーキとか)、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、結び昆布、島豆腐(または揚げ豆腐)、コンニャク、チキアギ(揚げカマボコ)などが入っている。
  味付けは砂糖と醤油が基本。なので、店によって味の差(上手下手は多少ある)はあまり無い。であるが、「どんな肉や野菜を煮付けたのかは店によって違う」ので、この店はどんな具材を煮付けているのであろうかと楽しみある。よって、その店にそのメニューがあればたいてい「煮付け」なるメニューを私は頼んでいる。

 宮古島の、Kが昼食に選んだ普通の食堂で、私が注文した「煮付け」は、これまで私が食べた「煮付け」の中でも断トツに材料の種類が多かった。三枚肉、テビチ、ソーキ、軟骨ソーキという肉類、厚揚げ、ゴボウ、ダイコン、ジャガイモ、ニンジン、ヤマイモ、カボチャ、ピーマン、結び昆布など野菜も豊富。美味しかった。
 

 記:2012.9.28 ガジ丸 →沖縄の飲食目次

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