ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

クスノキ

2017年07月17日 | 沖縄の草木:公園街路

 従姉の友人に、元スッちゃん(今で言うフライトアテンダント)がいる。元スッちゃんらしく美人(まあ、歳なので今はそれなりに)でスタイルも良い(これは、歳の割にはなかなかのもの、努力しているのだろう)。彼女とはたまにだが、会う機会がある。
 金曜日の職場には、私がコレクションしている木材がいくつかある。厚6センチ、幅45センチ、長さ150センチのリュウキュウマツの板や、木目の美しいセンダンの板など沖縄産のが数枚あり、ホワイトアッシュや、ニヤトーなど外来材の板も数枚ある。そして、長さは150センチあるが、幅は20センチほどしかなく、しかもクネクネ曲がっている沖縄産のクスノキの板がある。クネクネ曲がっているが、そのクネクネぶりにいかにも風情があり、コレクションの中でも、私が最も気に入っているものである。

 数ヶ月前、元スッちゃんが金曜日の職場に来て、その少し前から商品台として使っているクスノキの板を目敏く見つけた。元スッちゃんは見た目だけでなく、感性も良いようである。「譲ってくれ」と言う。惜しい気はしたが、美人に弱い私はしぶしぶ譲ることにした。ところが、この元スッちゃん、さすが歳は取っているのである。先日会ったのだが、すっかりクスノキのことは忘れている。今、私は、彼女が忘れ続けてくれることを祈っている。クスノキの板、少し削るとクスノキの匂いがする。それも私のお気に入り。
 
 クスノキ(楠・樟):公園・街路
 クスノキ科の常緑高木。原産分布は関東以南、台湾、他。方言名:クスヌチ
 樟はクスとも読む。臭いと同義ではないかと広辞苑にあった。臭い木ということからクスノキという名なのかもしれない。臭いといっても、鼻を摘むような臭いでは無く、匂う木といったところ。クスノキには特殊の香気がある。それは樟脳の匂い。樟脳は衣類の防虫剤に使われるもの。クスノキから抽出される。
 楠という字については広辞苑に「南国から渡来した木の意」とあった。なるほど、そのままである、がしかし、楠正成という名も大昔にあったことから、日本にも自生していたか、あるいはよほど古い時代に渡来してきたものであろう。
 高さ20mに達する。萌芽力が強いので強剪定に耐える。よく分枝し、自然樹形でも整った形になる。成長が早く大木となることから建築材や家具材としても利用される。
 関東以南の暖地、特に海岸に多いとある。北九州だったか、福岡だったか、街路樹に大きなクスノキが並木になっているのを見たことがある。沖縄市のクスノキ通りは両サイドに大きなクスノキがあって、道路を緑のトンネルのように覆っている。見事な景色の並木道となっている。「沖縄で植栽されているのは、多くは変種のホウショウ」とあった。
 
 葉
 
 クスノキの板材
 入手してから15年以上は経っている。今は商品台として利用されている。

 記:島乃ガジ丸 2005.11.28 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行

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