ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

危険察知能力

2008年06月27日 | ガジ丸通信-社会・生活

 静岡に住む才色兼備の友人Kさんは旅行が好きで、年に2、3回はどこかへ出かけている。彼女は英語が堪能で、スペイン語もできる。なので、出かける”どこか”は概ね海外となっている。そんな彼女が、5月にイエメンを旅行してきたと言う。その頃、その辺りで、日本人女性拉致事件が確かあったはずだ。Kさんはパック旅行などはしない。今回はどうだったか訊き忘れたが、たいてい一人旅か、あるいは、友人と二人旅である。
 Kさんにはおそらく、危険察知能力が備わっているのだろう。「そこは危ない」とか、「今は危ない」とかを感じ取れる能力である。あらゆる情報を細かく計算して得た結論では無く、情報を大雑把に捉えて、それを空気として感じ取れる能力である。それを備えているという自信から、あちらこちらへ旅行ができるのであろう。
 「おー、物事を大雑把に捉えるということなら俺も同じだ。」と思ったが、私は危険な匂いを感じたことが無いので、私が危険察知能力を備えているかどうかは不明。

 去年は、母の入院があって、葬式もあって行けなかったが、今年も、毎週末実家へ行って窓を開けたり、鉢物に水遣りをしなければならなくて、まだ行っていないが、私も旅行が好きで、一昨年まで年に2回ほどは旅をしていた。私の場合は、ほぼ一人旅であり、Kさんと違って英語もスペイン語も何もできないので概ね国内となっている。
 20年ほど前、私がまだ青年だった頃、品川だったか横浜だったか、どこかの駅で、向かいから歩いてくるオジサンに何やら文句を言われたことがある。沖縄ではそういったことは無く、突然の初体験だったので思わず相手をしてしまったが、傍を行き来する人々は概ね、「何でこの人は、変な人の相手をしているんだろう。」といった感じで、私のことを一瞥して過ぎ去っていく。そうか、「変な人」がいるんだ、都会には、と気付き、反省して、その後は、「変な人」と思われるような人の相手はしないことにしている。
  それから数年後、これは横浜駅から近くのホテルへ行く間のことだと覚えているが、私の後ろから二人組みの男が「トロイなあ、うぜぇなあ。」とか言っているのが聞こえた。ウチナーンチュ(の全てがそうであるわけでは無い)の私は歩くのが遅い。たいていのんびりと歩く。その歩き方が気に入らなかったみたいである。振り返って顔を見てはいないが、声から若い男だと判る。20代であろう。駅からずっと私の後にいる。時刻は、飲んで食って、ホテルへ戻る途中のことなのでおそらく9時頃。時間は遅いが、人通りが多いので、ここで襲われることは無いだろうとは思ったが、嫌な気分である。見ず知らずの人にいちゃもんをつける奴も都会にはいるのだ、と認識することとなった。
  そういったちょっとした経験を積み重ねて、私にも少しは危険察知能力がついていると思われる。おそらく、肌で直接感じた経験が、危険な空気を感じ取れる能力を作るのではないだろうか。Kさんはあちらこちらの国々の空気を生で感じていて、それが、彼女の危険察知能力の元となっているのかもしれない。

 私の小さな、Kさんの大きな危険察知能力は、しかし、天災に対してはその能力を発揮できない。いつ地震が来るなんてことを感じ取ることはできない。中国四川や、宮城岩手の出来事は、明日は我が身のことである。ほとんど水道の水を飲料としている私が、先週末、ペットボトルの水を買い、乾パンを買った。役に立たないことを祈りつつ。
          
          

 記:2008.6.15 ガジ丸

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