ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ムラサキオオツユクサ

2017年08月13日 | 沖縄の草木:草本

 植物の名前にはオオ(大)とかコ(小)とか大きさを表す言葉のつくものが多くある。植物に詳しく、いろいろな植物をよく見知っている人にとっては、似たような植物の大きさの違いは、見た目にはっきりと判るものであるに違いない。しかし、素人にとって大きさの違いを判別するのは難しい。大と小を比較するものが目の前に並んでいて、その通り大と小の特徴をはっきりと示してくれるのであれば判るのであろうが、片方だけを見て、それが大なのか小なのかは、たとえば、宇宙人が人間一人だけを捕獲して、この人間が太っているか痩せているかを判断するようなもの。比較対照するものが必要。
 ムラサキオオツユクサの名前にはオオ(大)がついている。そして、ムラサキツユクサというオオのついていない種もある。しかしながら、ムラサキオオツユクサを見て、それがそれであることを私は判断できる。この2つ、見た目にはっきり違うのだ。大きさでは無く、形や葉の色が違う。それもそのはず、この2つは属が違う。ところが、ややこしいことにオオムラサキツユクサという頭にオオのつく種もある。これはムラサキツユクサと同じ属であり、両者の違いは大小とのこと。写真をみるとよく似ている。ある日、どこかで実物を見ることがあったとしてもたぶん、私にはどれか判断できないであろう。
 
 ムラサキオオツユクサ(紫大露草):花壇・地被
 ツユクサ科の多年草 原産分布はメキシコ 方言名:なし
 花の大きさはオオ(大)とつくほど他のツユクサ類に比べて大きいわけではないが、葉は少し大きめ、そして、紫色をしている。よって、ムラサキオオツユクサという名。
 草全体が濃い青紫色をしており、日の良く当る場所にあると、さらにその紫が強くなってきれい。高木の根元や、庭の縁取りなどにまとまって植えると良い景色となる。花は他のツユクサ類と似た形、薄紫色でかわいらしい。開花期は5月から8月。
 茎は放っておくと長くなる。長くなって垂れ下がり形が乱れるので、適宜剪定する。
 
 花
 
 ムラサキツユクサ(紫露草):花壇・地被
 ツユクサ科の多年生草本 北アメリカ原産 方言名:なし
 日本へは明治の初め頃に入り、観賞用として栽培されているらしいが、沖縄ではあまり見かけないようだ。ムラサキオオツユクサはだいぶ前から私もその存在を知っていて、近くに何箇所か植えている民家もある。が、ムラサキツユクサはたぶん、見たことが無いと思う。文献にある写真には見覚えが全然無い。
 根際から伸びる茎は高さ30~50センチくらいにまでなる。茎の頭に多数つく花は青紫色で、夏に咲く。生物学の実験用におしべの毛が用いられるとあった。

 記:島乃ガジ丸 2005.9.18 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行

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