ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

真面目な焼物

2010年12月18日 | 沖縄03音楽芸能・美術工芸・文学

 金曜日の職場がある建物の2階は喫茶店になっている。喫茶店は店内の1部を展示コーナーにしており、パッチワーク、トールペイント、人形、小木工などの作品を月ごとに変えて、それらを展示販売している。小木工の挽物、刳物といった食器ものなら多少興味はあるが、そこの小木工はドールハウス用の飾り物で、まったく私の関心外。パッチワークやトールペイント、人形などに至っては見ようとも思わない。ので、そこで展示品を購入したことはかつて一度も無い。
 昨日、喫茶店を覗いたら焼物を展示してあった。喫茶店の常連客に趣味で陶芸をやっている人がいて、喫茶店で使っている湯飲みやら皿などにいくつかその人の作品がある。喫茶店の店長には他に陶芸家の知人はいないはずなので、展示されている焼物はその人の作品だろうかと、初め私は思った。彼(役所の偉い人らしい)の作品も悪くは無い。技術もしっかりしているし、センスも良いと私は評価している。が、それらの評価は、「趣味にしては」とか「素人にしては」といった形容が付く。

 素人の作品を買おうなどとはまったく思わないが、焼物は好きなのでコーヒーを飲んでいるカウンターから首を振り、ちょっと見る。ちょっと見ただけで、そこにある焼物が素人のものでは無いことが判った。展示されている作品は明らかに上物。そこにはプロの技術と感性が光っていた。
 近寄ってじっくり観る。コーヒーC/S(カップ&ソーサー)、マグカップ、カラカラ(沖縄の酒器)、小皿、中皿などの食器以外に、壺、花瓶、掛け花入れなどがある。作者は宮古島平良市に窯を開いている佐渡山さんという人。夫婦で制作しているらしい。フリルのような波型の皿に取っ手の可愛らしいコーヒーC/Sなどは妻の手によるものだろう。茶陶に用いられそうな花瓶などは重厚さがあり、これは夫の手によるものと推測できる。妻のものと思われる作品も良いのだが、私の趣味は、夫のものであろうと思われる作品と合致した。飾りの少ない、どしっとした風格のコーヒーC/Sを一客購入する。
     

  それにしても真面目な焼物なのだ。おそらく、佐渡山という名前の価値を作品に付加していない。作品にかかった手間と出来栄えに対するいくらかのおまけだけを値段にしていると思われる。どれもが驚くほど安いのだ。「0を一つ付け忘れているんじゃないの?」と店長に訊くほどの作品もいくつかあった。沖縄の焼物、壺屋や読谷にも良いものは多くあるが、モノの割には値段が高いものが多くあると私は思っている。が、佐渡山さんのモノはその逆であった。
 一面識も無い佐渡山さんではあるが、彼に頼まれたわけでも、袖の下を貰ったわけでも無いが、真面目な人と真面目な作品はついつい応援したくなる。焼物に興味があり、宮古に行く機会がある方は、みやこ焼きの佐渡山さんを訪ねてみてはいかがでしょう。間違いなく、人柄も良いと私は想像します。

 記:ガジ丸 2005.6.11 →沖縄の生活目次

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