ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

シロハラ

2011年04月09日 | 沖縄の動物:鳥

 薄情けのお陰

  前に、ガジ丸通信の記事『なまじかけるな薄情け』で、「1階の住人が近所の野良猫共に餌を与えている。」というようなことを書いたが、1階の住人はそのために、餌入れととしてラーメンどんぶりを1個、ネコ共のためにわざわざ置いてある。私の畑に糞を垂れる野良猫共に餌をやるなんていったいどういう了見なんだ、と思うのである。
 私はけして、ネコが嫌いというわけでは無い。犬を嫌っても無い。彼、彼女らを養う、つまり、彼、彼女らの主人になることが嫌なのである。私は、人間のメスの主人になることも嫌だと思っている。その生存に責任を負うことを嫌がっている。誰かの ために心を尽くすという包容力を、私は持ち合わせていない。私は、お金のこと(それもあるが)だけで無く、心の貧乏人なのである、ホントの意味の甲斐性無しなのである。
 そんな私は、野良猫共にこれっぽっちの餌も与えない。野良猫共に何の責任も持ちたくないのである。1階の住人のやっていることは浅墓なことと思っている。
 ただ、一階の住人が餌用のラーメンどんぶりを置いてくれたお陰で、今まで全く知らなかった鳥を知ることができた。その鳥は、野良猫共が食べ残したものをついばみに、去年の12月辺りからアパートの庭近辺に姿を見せるようになった。3月までは毎日その姿を見ていたが、今、4月の上旬からは、顔を見せなくなっている。旅鳥なのである。

 
 シロハラ(白腹) 
 スズメ目ツグミ科の冬鳥 方言名:クヮックヮラー、フサイラ
 腹が白いのでシロハラという名前。腹が赤いのでアカハラという名の鳥もいて、私はじつは、名前としてはアカハラを知っていた。シロハラは今回初めて知った。方言名のクワックワラーはその鳴き声から。フサイラは宮古方言とのこと。『沖縄の野鳥』にある鳴き声も「人が近付くと、クワッ、クワララ・・・と鳴いて」とあった。
 中国東北部で繁殖し、秋に日本へ渡るとのこと。で、さらに暖かい沖縄へやってくるのは晩秋になるようである。11月から3月にかけて見られる。
 パッと見には、ヒヨドリ(ヒヨドリ科、体長27.5センチ)の大きさに見える。尾がヒヨドリより短いので、体が大きく見えるからだ。実際は、同じツグミ科のイソヒヨドリやアカハラとほぼ変わらない24センチ。ミミズや昆虫類、クモ類を食べる。
 名前はアカハラの方が有名だが、沖縄への飛来数は本種の方が多いらしい。山地から低地の林などに生息すると文献にあったが、林だけでなく街中でも翌見かける。私もこの冬に沖縄市で、末吉公園で見て、写真を撮り、そして、アパートの庭では、この数ヶ月何度も見ている。名前の有名なアカハラはまだ一度も見ていない。
 なお、広辞苑にはヒタキ科とあったが、『沖縄の野鳥』にツグミ科とあった。アカハラの項を広辞苑で見ると、スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科とあった。私の広辞苑は10年ほど前のものなので、その間に亜科が科に昇格したのかもしれない。
 
 シロハラ前から
 
 シロハラ後ろから
 
 シロハラ器の傍
 野良猫の餌用に置いてあるラーメンどんぶりの上に立っている。

 アカハラ(赤腹):スズメ目の鳥類
 スズメ目ツグミ科の冬鳥 公園の芝地や農耕地などに生息 方言名:不詳
 腹が赤いからアカハラ(赤腹)という名前。
 北海道、本州では夏鳥で、四国、九州では冬鳥とのこと。で、沖縄にも冬季、11月から4月にかけて見られるらしいが、その数は少ないとのこと。私は見たことが無い。よって、写真も無い。さえずりは美しい声とのことだが、たぶん、聞いたことが無い。
 広い公園や農耕地などに生息するらしい。次の冬には見つけたいと思う。

 記:ガジ丸 2007.4.15 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行

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