ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

新米農夫の試練と夢

2014年03月13日 | ガジ丸の日常

 自分一人で衣食住を賄い、一人で生きて行くことができる人間でありたい、と常々思っているが、だからといって私は、けして人間嫌いということではない。私は犬猫を飼うのは嫌いだが、犬猫(を含め動物全般)が嫌いでは無い。「人間嫌いと犬猫に何の関係があるんだ?」と疑問を持たれるかもしれない。説明すると、
 犬猫を飼っている家に行って、その犬猫が寄ってきたら撫でてやったりはする。ただ、なるべくなら寄ってきて欲しくないと思っている。嫌いではないが相手をするのは面倒という気分だ。自分で犬猫を飼うとなるとその面倒が毎日となる。それが嫌で、犬猫を飼うのは嫌いというわけ。自然の中で勝手に生きている動物を見るのは好き。
 人と話をするのは、私は好きである。旅先でもそこで出会った人によく話しかける。初めて入った飲み屋さんでも店の人や隣の客に話しかけたりする。なので、私はけして人間嫌いではないと思っている。ただ、自分の自由を妨げるようなことが頻繁に、毎日のようにあったりするとそれは嫌になると思う。よって、「一人で生きて行く」となる。

 テレビを観ている頃、「人という字は支え合う形、人は支え合って生きている」というようなCMがあったが、私は「人という字は人間が一人で、脚を広げ大地にしっかりと立っている形」と考えていて、それが大人、一人では覚束ないのが子供と捉えている。大人は一人でしっかりと立てる力を持つもの、子供の頃からその為の訓練をし、能力によって人それぞれ違うだろうが、いつかは大人の力を持つようになるものだと思う。
  一人でしっかりと立っている大人たちが集まって社会ができる。社会は大人たちの助け合いによって成り立つ。つまり、私が言う「一人で生きて行く」は個人の話であり、社会の助け無くして「一人で生きて行く」という意味ではない。私も畑を耕し、作物を育て、収穫し、私以外の誰かに食べてもらうことで、その誰かの役に立つ。僅かではあるかもしれないが、それで私は社会に貢献していることになるはずだ、たぶん。
 などという大それた思想の下、見習い農夫(現在の私)はいつか一人前の農夫になるべくあれこれ試行錯誤し、畑仕事を続けているわけだが、試行錯誤の道は険しい。
     

 沖縄は冬場が農繁期、冬期に育てる野菜は多くある。昨年9月からニンジン、ビート、ホウレンソウ、シマラッキョウ、ニンニク、レタス、タマネギ、ジャガイモ、ダイコン、ウズラマメ、カブ、アズキなどを次々と植え、ニンジン、ビート、レタスなどは2月初旬の時点で全て収穫を終えた。ニンジンの出来は良かったが、害虫はほとんどつかないというレタスにたくさんの小さな虫がついて、レタスは半分ほどしか売れなかった。ビートにいたっては、1畝分植えたのだが収穫は数個しかなかった。これもたぶん害虫のせい。
     
  ダイコンは1月中旬までには収穫の時期となっていた。カブはそれより早く、12月中の収穫予定であった。ダイコンもカブもそれぞれ1畝分ずつ種を播いたが、その内収穫できたのはごく小さい、長さ10センチ程度のダイコンが2本だけで、カブは収穫ゼロ。どちらも虫に葉が食われ、ほとんど成長しないまま枯れてしまった。
 倭国では虫も寝ている冬だが、沖縄の冬は温かく虫も寝てはくれない。寝るどころか大元気。モンシロチョウが飛び、バッタが飛び、コオロギが地面を這い、カタツムリやカメムシ、ハムシ、アブラムシなどがわんさか野菜の葉に集まってくる。

 今、沖縄の春、冬場ほどではないが、これから種蒔きの作物も多くある。私が予定しているのはエダマメ(大豆)、ラッカセイ、ビート、ゴーヤー、ヘチマ、トウガンなどを3月中に、それからモーウイ、オクラなどを4~5月中には植え付ける。
 春はやはり、冬よりもさらに虫達が活発に動き回る。上記の作物の内、エダマメ、ラッカセイ、ビート、ゴーヤーなどは害虫の心配は特にないが、ヘチマ、トウガン、モーウイなどは注意が必要。ウリハムシにやられる。ヘチマはすぐに食われ枯れる。去年は干ばつという試練もあったが、ヘチマとトウガンは干ばつの前に虫に食われ全滅だった。1個も収穫できなかった。モーウイも虫にやられ収穫は1個だけだった。害虫は主にウリハムシだが、カタツムリも憎き奴である。彼らは果実を齧る。あの苦いゴーヤーも齧る。
 「作物が虫に食われる、食われて枯れて収穫ができない」ということが素人農夫の大きな試練となっている。収穫を得るには防虫ネットを設置する方法もあるが、それより、地(土壌)力をつけた方が良いと有機農家の先輩から助言を頂いている。
     

  春の種蒔きを終えた後、8月一杯までは植付け作業は無い。農夫の仕事はそれらの収穫と草刈が主な仕事となり、沖縄の夏は農閑期となる。それはちょうどいい塩梅なのだ。5月初めから6月下旬までは梅雨期で畑に入れない日が多いし、梅雨明け後は夏、灼熱の太陽がギラギラ照りつける沖縄の夏だ、晴れた日の日中、炎天下での肉体労働は困難。
 なので、見習い農夫の予定としては、春の種蒔きを終えた後は、地力をつけるための試験をあれこれやってみようと思う。その為の道具を一つ買わなければならないが、計画は出来ている。土壌が良くなる計画だ。成功すると思っている。
 土壌が良くなる試行錯誤は既に進行中のものがもう一つある。勝手に生えてくる雑草の中にはその根に土を柔らかくする作用があるのではないかと考え、どの雑草が役に立ち、どの雑草が役に立たないかを調べ、それを活用し、土壌を作物が育ち安いように変えていく。これも成功すると思っている。自給自足芋生活の夢はまだ諦めていない。

 記:2014.3.14 島乃ガジ丸 →ガジ丸の生活目次

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