ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

コウセンポシロノメイガ

2012年03月23日 | 沖縄の動物:昆虫-鱗翅目(チョウ・ガ)

 暗黒世界の蛾?

 コウセンポが何を意味するのかと広辞苑を引く。コウセンは20余の熟語が出てきた。その中から名前の由来に適当なものとして光線、交線、黄泉を私は候補にした。ポは歩として光線の歩み、つまり「光の速さ」、交線の歩み、つまり「スクランブル交差点でのような歩行」、黄泉の歩み、つまり「黄泉の国への歩み」などといった意味。
 3番目の黄泉、コウセンとも読むようだが、私は「ヨミ」という読み方で子供の頃から知っている。「あの世」のことという意味も合わせて知っている。学校で教える言葉では無いと思われるが小学校の頃から知っている。何で?・・・おそらく漫画からの知識であろう。水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』とか、楳図かずおのホラー作品とか、つのだじろうの『うしろの百太郎』とかいった作品ではないかと思う。
 メイガのメイも冥と書くと「くらやみ」のことで、冥土(死者の霊魂が迷い行く道。また、行きついた暗黒の世界。By広辞苑)のメイでもある。

 コンセンポシロノメイガ、ホラー風に考えると、「黄泉の国へ歩む、白装束の、霊魂が迷う暗黒の世界の蛾」となる。であるがコンセンポシロノメイガ、2度私は出会っているが、出会った場所も本人もそんなおどろおどろしい雰囲気は少しも無かった。

 コウセンポシロノメイガ(こうせんぽ白の螟蛾):鱗翅目の昆虫
 メイガ科 薩南諸島、沖縄島、石垣島、東南アジアに分布 方言名:ハベル
 ユニークな名前なので何のことかとても興味はあるが、名前の由来は資料が無く不明。センポを千歩とし、光千歩、行千歩などと考えたが、これらはちょっと本種に結びつかない。あるいは、コウセンで区切って、本種の翅の模様に線が交差している所があるので交線とし、ポは翅を帆に喩えたものとして交線帆、これが近いかもしれない。
 シロノについても資料は無いが、翅の地の色が白いので、で間違いないと思われる。メイガ(螟蛾)は「メイガ科に属するガの総称。特に、髄虫の羽化したガ」(広辞苑)のことで、メイ(螟)一字でズイムシ(髄虫、螟虫とも書く)を意味している。
 平地の林や山地の麓でよく見られるとのこと。私は1度目が末吉公園、2度目が我が家の墓のある辺り、どちらも平地の林ということになる。夜間に灯火へ飛来するが、日中に葉上で静止しているのがよく見られるとのこと。私は2度とも日中。
 前翅長10ミリ内外、成虫の出現時期は5~11月。幼虫の食草は不明。
 
 成虫   

 記:ガジ丸 2012.3.9  →沖縄の動物目次 →蝶蛾アルバム

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行

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