ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

背水オジサン

2005年11月11日 | ガジ丸通信-その他・雑感

 学生の頃、喜納昌吉大好きで、「ハイサイオジサン」大好きな倭人の友人がいて、昌吉やその歌についていろいろ訊かれた。喜納昌吉があまり好きでなかった私だが、それでも、沖縄を代表する歌である「ハイサイオジサン」は知っていた。「ハイサイオジサン」という歌の存在を知っているだけでなく、それを、そらで歌うこともできる。2番以降はちょっとあやふやだが、少なくともその1番だけは間違いなく歌える。
 歌えるけれども、歌っていて楽しい歌とは思わないので、かつて歌ったことはほとんど無い。でも覚えている。その歌詞がコミックソングみたいで覚えやすいからだ。
 「昨夜の三合瓶(泡盛)はまだ残っている?残っていたら俺にくれよ。」
 「三合瓶程度のものを俺に、残っていると言うのか。」
 「三合瓶では不足なら、一升瓶を俺に分けてくれないか。」
これが一番の内容。私には、さほど面白いものとは思わないのだが・・・・。
 私が作るなら、ハイスイオジサンという歌を作ろう。ハイスイは表題に書いた通り、背水。背水は背水の陣の背水。背水の陣とは、「退路を断って」といったような意味。
 お隣の国の独裁者、メガネをかけた小太りのオジサンは、傍から見れば背水の状況にあると思われる。六カ国協議で、自らの権力の座を揺ぎ無いものにするために、「もしも上手くいかなかったら、現有核を使ってメチャクチャするぞ!」っていう背水では無く、各国から経済援助を得、国民の幸せのためになるなら権力を手放しても良いという背水。
 「背水オジサン 背水オジサン オジサンチュイシ(一人で)万人ヌ(の) 幸せ奪ティイミセール(奪っていらっしゃる)」
 「背水オジサン 背水オジサン 民ヌ(の)幸せ願ヤビラ(願いましょう) ウンジュ(あなた)が 下ガイネ(引き下がれば) 成イヤビラ(成りましょう)」
 もしかしたら、この権力者は、自分の命は万人の命に勝ると思っていらっしゃる。人民は蟻程度、屁程度のものとしか思っていらっしゃらない。すると、彼の返答の頭は、
 「蟻蟻ワラバー(童) 屁ワラバー」という呼びかけとなる。残念ながら。

 先週の「八重山スケッチの旅」で、その3日目は単独行動となった。沖縄で一番高い山、於茂登岳に登ろうと思い、その麓までバスで行く。海岸沿いのバスは利用客も多く、便数も多いのだが、山へ向かうバスは2時間に1本、乗客も途中からの2人を含めたったの3人。於茂登岳へ行きたいと運転手さんに言うと、珍しいねといった風な顔をして、
 「兄さん、水持ってるの?あの辺は販売機も無いよ」と訊く。
 「500ミリのペットボトル1本は持ってますよ」と答えると、
 「それじゃ足りないさあ。途中、販売機のあるところでバス停めるから、もう1本買っておきなさい。」と勧めてくれ、そして、その通りにしてくれた。これが田舎の、のんびり旅のいいところ。私は2本のペットボトルをバックに入れて、山登りへ向かった。
 今回の旅、3日間とも非常に暑かった。バスの運転手も、今年は特別暑いねぇとおっしゃっていた。私は現地で麦藁帽子を買い、そして、その日だけでなく、常に水を持ち歩いた。水は背中のバックに入れていた。私もまた、背水オジサンだった。

 記:2005.11.11 ガジ丸

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