ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

牧志市場

2011年01月07日 | 沖縄05観光・飲み食い遊び

 親を伴わずに一人で街へ出かけるようになったのは、中学になってからだと記憶しているが、当時、それは冒険であった。中学の頃、私は何度か、カツアゲにあっている。歩いていると、後から急に肩を組まれる。傍から見るといかにも友達といった感じ。肩を組んできたのは全く知らない奴、同じ年頃か、2、3つ年上。奴は小さな声で、「ちょっとこっちへ来い。」と言い、建物の陰、または、デパートのトイレなどに連れ込んだ。
  ここで言う「一人で街へ出かける」の街は、概ね牧志である。今では那覇新都心という遊び場が別にあるが、当時は、遊びに行くというと牧志と決まっていた。牧志には、少年が喜ぶ遊び場所、少年が欲しがる商品を売る店がたくさんあった。なので、少年達は牧志へ出かけるのだが、そこはまた、危険に遭遇する可能性も高かったわけである。

 那覇のメインストリート国際通りは、東端の安里から、牧志、西端の松尾、久茂地とそれぞれ呼ばれる地名に分かれる。いつ頃までかはっきり覚えていないが、少なくとも私が浪人の頃までは、牧志に2軒、松尾に1軒のデパートがあり、安里に1軒、牧志に4軒、松尾に1件の映画館があり、安里から久茂地までたくさんのパチンコ屋、スロットマシン屋があり、中高生、大学生に必要な本屋、文具屋、楽器屋、レコード屋がいくつもあり、中高生、大学生の溜り場となる喫茶店、レストランなど飲食店も多くあった。
 牧志は国際通りの中央部辺りに位置し、若者の需要となる店が最も多くあった。牧志の真ん中、国際通りに面した場所にデパート三越がある。私の実家から三越までは徒歩15分足らず。牧志での待ち合わせ場所、今の若者たちはオーパという名のファッションビルらしいが、オジサンオバサンたちは概ね三越前である。
 三越デパートは、私が小学生の頃は大越という名前で、東宝映画館もその中にあった。そこから別の映画館、今の桜坂劇場も含めて徒歩5分圏内に5軒の映画館があり、どの映画館へ行くにも、牧志は私の通り道となっていた。
     

  三越の正面にアーケードのかかっている道がある。平和通りという名前。現在は観光客の方が多いが、以前はウチナーンチュの買い物場所で、その西にある市場本通りも含め、壷屋通りまでの一帯を牧志市場と私は認識していた。「母ちゃん、ズボンが欲しいんだけど。」と言うと、「牧志の市場に行こうね。」となり、その辺り一帯へ出かけた。
 『沖縄大百科事典』によると、牧志は「平和通り商店街、公設市場、新天地市場、水上店舗、桜坂、十貫瀬の歓楽街を有し・・・」とある。公設市場は有名なので説明の必要は無いと思う。新天地市場は平和通のすぐ西に隣接し、ごく小さな店が並 んでいる。水上店舗は川の上に建てられたビルで、多くの店があり、その2階にあった卓球場やビリヤード場を私はよく利用した。桜坂は桜坂劇場のある一帯で、大人の男の遊び場。十貫瀬はジッカンジと読む。私の実家から三越へ向かう途中にある。ここも桜坂と同じ歓楽街。

 牧志市場は細い路地がたくさんあって、店舗も無数にある。ゴチャゴチャしているが、そういうところが観光客に人気があるのかもしれない。10年ほど前だったか、沖縄を何度も訪れているという女性に市場の中を道案内されたことがある。土着民の私でも面倒に思うゴチャゴチャした街、好奇心旺盛な若い女性にとっては魅力的なのであろう。
     
     

 記:ガジ丸 2009.2.8 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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